AKEBONO REPORT 2011
13/72

曙ブレーキ工業株式会社いつ、どこで、誰が、何度実行しても同じ品質であること品質保証部門では、akebonoにおける品質を大きく3つの視点で捉えています。ひとつは製品の品質、次に業務の品質、最後が仕事のプロセスそのものの品質です。 「生産および部品・材料調達のグローバル化が進むなか、akebonoが世界中の拠点で品質保証を確立するためには、製品の品質だけでなく、業務や仕事のプロセスそのものまで統一したルールが必要です」(品川)。そのためには間接部門の業務の効率化をはじめ、受注から製品開発・製造・調達・納入というプロセスを全世界で標準化・共通化し、その上で、各地域のお客様が求める品質に個別に対応することをめざしています。 例えば、欧州高級車にはいつどこでどんな条件でつくられた製品かを瞬時に回答できるトレーサビリティも品質の一部であり、新興国では実績のある製品を展開することで低コストで同等の品質であるように、地域のニーズによって開発段階での検証ステップや工場での管理手法は変化します。しかし、変わらないのは重要保安部品をつくっているという責任であり、akebonoのモノづくりにかける真摯な姿勢です。世界中、いつ、どこで、誰が、何度繰り返しても、同じ品質を確保し続けること。そのゴールに向かって、最も重要な「安全と安心」をグローバルでお客様に提供し続けることが使命だと考えています。品質保証部門品質保証部 部長品川 洋一真のグローバリゼーションで、社会に安全・安心を提供いまakebonoは、すべての部門が真のグローバリゼーションに向かう取り組みを進めています。その過程では、文化や慣習の違いから摩擦が生じることも予想されますが、そこにはプラスの面もあると語るのは前上(人財開発部)です。「意見を交換する中で相手への理解を深め、新たな課題も発見できるでしょう。一歩ずつ合意を重ね、グローバルな視野で公正な人事を実現します」。また、生産を担当する小嶋(グローバルモノづくり推進室)は「価値観が多様化している現代では、国の内外を問わず、社員の意識を確認する必要がある」と語り、文化や考え方の違いをコミュニケーションの力で結び、誰もがやりがいを持てる生産現場づくりに努めます。城迫(調達部)は「今回の震災で安定した調達を維持する大切さを再認識した」と語り、お取引先様との良好な関係を構築しGQCDDMを実現するため、より強固でグローバルなサプライチェーンの構築をめざします。西村(商品企画部)は環境性能も含めた安全・安心な技術の構築に向け「国内外のほとんどの自動車メーカーにブレーキを供給してきた実績が、グローバルな最適解を導くことに役立つ」と意気込みをのぞかせました。「製品においても、環境への配慮においても、すべてのステークホルダーに安全・安心であること。その実現に向けて現場の声をフィードバックし、グローバルに展開していきたい」と語るのは品川(品質保証部)です。 「曙の理念」に基づき、社会に安全・安心を提供することがakebonoの取り組むべき課題です。ブランドスローガンの「さりげない安心 と 感動する制動を」のもと、akebonoはグローバルなモノづくりにおいても、あらゆる場面での安全と人の感性に合った制動力をお届けし、より多くの人に安全・安心を提供していきます。*GQCDDM:  グローバル・クオリティ・コスト・デリバリー(トータルリードタイム)・デベロップメント・マネジメント

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です