AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社お客様とともに品質を高め、お客様満足につながる製品づくりをめざします品質マネジメントシステム (ISO/TS16949)品質マネジメントシステムの一つであるISO/TS16949は、海外の自動車メーカーで導入されている一般的な品質マネジメントシステムです。akebonoでは、日本の自動車メーカーおよび海外の自動車メーカーとのお取引に際して、ISO9001およびISO/TS16949の認証取得を進めています。2011年度は独自に認証取得・運用をしていた一部の国内生産拠点をakebonoグループ全体の管理・運用に含めます。ISO/TS16949 取得状況2011年5月現在曙ブレーキ工業㈱本社系・営業部門・開発部門(機構試作、摩擦材試作を含む)・ 品質保証部門・調達部門・ 生産部門(生産技術を含む)・ 補修品営業部門・ ㈱アロックス(梱包)拠点:認証取得範囲ISO/TS16949 ISO9001山陽製造㈱山形製造㈱福島製造㈱岩槻製造㈱補修品営業部門ドラムブレーキ館林鋳造所ブレーキ鋳物ディスクブレーキパッドブレーキライニングディスクブレーキドラムブレーキ8営業所お客様とともに資料編経済性報告環境報告社会性報告特集自動車メーカーからの表彰2011年2月、トヨタ自動車㈱「2011年トヨタグローバル仕入先総会表彰式」において「品質管理優秀賞」を受賞しました。akebonoは6年連続の受賞となり、全社を挙げた品質管理の取り組みとその成果を評価されたものと受け止めています。また、日産自動車㈱より「アフターセールス商品優秀企業表彰 ベストパフォーマンス賞」を3年連続で受賞しました。これらの受賞に慢心することなく、製品の安定した品質の維持管理に向けた取り組みを続けていきます。使用段階における製品の安全・安心を確保する取り組みakebonoは社会に安全・安心を提供する製品の開発・生産にとどまらず、世の中の人々が安全に安心して自動車を利用できるよう、使用過程における製品の安全・安心にも注意を払っています。ブレーキ技術教育巡回車を用いて日本各地の整備工場や自動車ディーラーの整備士の方々にブレーキの適正な整備方法や交換時期の見分け方などの講習を行っています。例えば、ブレーキを整備する際のグリス塗布の注意点や、車検で交換した摩擦材の組み付け最終チェックポイントなどの講習を行います。2010年度は講習会を182回実施し、合計5,902名にご参加いただきました。日産自動車㈱よりベストパフォーマンス賞を受賞トヨタ自動車㈱より品質管理優秀賞を受賞将来に向けてakebonoは、世界最高峰の自動車レースであるF1に2007年からブレーキキャリパーとマスターシリンダーを供給しています。レースでは徹底した軽量化と高剛性などの相反した性能と、優れた冷却性能、信頼性を非常に高い次元で実現させることを求められます。レースを通じて得られた軽量化や冷却性能を高める技術を、将来の製品開発に活かし、多くのお客様に使っていただける日が来ることを目標にしています。自動車ディーラーでの講習会ブレーキ技術教育巡回車akebono製キャリパーを装着したF1マシンまた、akebonoは市場情報の調査・分析によって、市場の変化を絶えずモニターしています。調査の過程で使用条件の違いによる摩擦材の寿命の違いや、市場が期待する性能の発見などがあり、それらの情報を製品開発や品質保証の現場に逐次フィードバックすることで、さらに安全で安心な製品づくりに結びつけています。2010年には、市場情報の分析をもとに乗用車用摩擦材の改良につなげた事例もありました。

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