AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社社員とともにモノづくりに強いグローバル人財を育てますモノづくりセンターの取り組み「生産現場を強くできるグローバル人財を育成する」ことを目的に2006年開設されたモノづくり道場は、2010年度、各製造拠点で進められている最適な標準作業の普及・浸透を行う「基礎技能教室」と、工程のあるべき姿を示す「お手本ライン」の機能を統合し、「モノづくりセンター」として新たなスタートを切りました。モノづくりセンターは「モノづくりの原理・原則」を、誰でも、いつでも、短期間で自ら学び体験し、仲間づくりを行う場です。これまでの「安全道場」「APS道場」「保全道場」「環境道場」「摩擦材道場」に、2010年度に新たに「品質道場」を加え合計6つの道場で運営を行っています。すべての研修プログラムに体験学習が用意されていることがモノづくりセンターの大きな特徴です。座学+体験⇒検定の流れで学習し、研修生が職場で本当に役立つ成果を持ち帰ることが狙いです。2011年3月までの5年間に合計1,326名の方が受講しました。2010年度はグローバル化への対応も開始しました。北米拠点Akebono Brake, Clarksville Plant (ABCT)、ColumbiaPlan(t ABCS)の両工場長を筆頭に、海外から41名の仲間を研修生として受け入れました。akebonoが第3の転換期を迎える中、モノづくりセンターは海外拠点に「akebonoのモノづくりのよさ」「日本のモノづくりのよさ」を発信する役割も担っています。■ 海外拠点からの研修生2011年2月には、北米ABCT、ABCSから7名の研修生を受け入れました。APS道場、品質道場を中心に研修を実施し、「ここで学んだことをアメリカの工場に持ち帰り、改善活動に活かしていきたい」という感想が寄せられまた。■お取引先様からの研修生お取引先様の組織である誠和会の方々にもakebono流モノづくりの原理・原則を体験していただく機会を設けています。2010年度には延べ14名にAPS道場の5日間の基礎コースへご参加いただきました。これからもお取引先様と「同じ目線でともに学ぶ」取り組みを実践していきます。■ 地元企業からの研修生2011年3月には、埼玉県中小企業振興公社(2011年4月より埼玉県産業振興公社へ改称)主催のモノづくり体験研修が開催され、埼玉県内の企業から32名の方々にAPS道場と安全道場を体験していただきました。体験研修を通じて地域産業の発展に貢献していきます。APS公開講座の実施2010年度から、APS(Akebono Production System)の理解をさらに社内に浸透させるため、職種に関係なく社員が自由に応募できる公開講座を開設しました。APSの思想を理解し、業務の効率化と、経営に寄与する人財づくりをめざしています。講座では、教材を使った体験学習、生産現場での体験研修を行っています。2010年度は2回実施し合計35名が参加しました。現場の改善提案の発表自工程完結による可動率向上体験基礎技能教室での新入生研修研修を受けるABCT、ABCSの両工場長座学でAPSの考え方を学ぶ体験研修を受ける参加者の方々海外研修生の研修風景研修生とモノづくりセンターのスタッフ一同

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