AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社地球温暖化防止に向けてCO2 排出量削減の取り組み地球温暖化の原因といわれるCO2排出量を削減するため、akebonoでは生産工程や事務所において、大切な資源やエネルギーをできるだけ効率よく使用することに努めています。2007年から活動を継続している省エネルギー・CO2 削減プロジェクトチームでは、2008年度に引き続き各拠点でのCO2排出量削減につながる施設内の設備改善、省エネルギー活動を進めました。2010年度のCO2排出量は景気回復による生産増や猛暑の影響もあり、前年度比6.7%増の63,000t-CO2CO2排出量と売上高あたりのCO2排出量の推移(年度)CO2総排出量(千t)(目標値 1990年度比平均7%削減):売上高あたりのCO2総排出量(t /億円)73,978 70.867,528 67.267.466,084 64.962.860.565,44165,99655,80059,00063,11163,00068,800 * 2009年度より館林鋳造所のCO2排出量を集計に  加えたため、同年の売上高あたりのCO2総排出量が  増加しています。0 30 40 50 60 7059.159.171.0*2010年度国内主要生産拠点別のCO2排出量山形19,200t岩槻13,700t排出量合計63,000t山陽8,400t福島9,000t館林9,800t三春分工場 2,400tその他 500tとなりましたが、売上高あたりのCO2総排出量では、71.0t/ 億円から67.4t/ 億円と3.6ポイント減少しました。akebonoの地球温暖化防止CO2排出量削減目標を、京都議定書の日本国の目標6%に対して「1990年度比、2008 ~2012年度平均で7%削減」として活動を進めた結果、2010年度は目標値を上回る削減率で推移しています。今後は、熱効率の改善により生産設備面での効率的なCO2排出量削減に取り組んでいきます。生産段階での取り組み●省エネルギー活動曙光制動器(蘇州)有限公司(中国)では、工場棟の採光、コンプレッサーのインバーター化、設備運転時間合理化、産業廃棄物削減、生産効率化など、省エネルギー活動に取り組みました。その結果、蘇州工業園区管理委員会から地区の環境保全に貢献した『清潔生産企業』に認定され、賞状と奨励金が授与されました。Akebono Engineering Center (北米)では、日本の一般的な家庭の約5軒分の年間使用量に相当する発電量(21,000kWh)の太陽光発電パネルを設置しました。これにより、年間約14tのCO2 排出を削減できます。パネルは日差しを遮る高窓のオーニングとして冷房効率も向上します。石炭火力発電が主な米国では太陽光発電によるCO2 排出量削減が期待されています。●海外事業のCO2 排出量各国の発電エネルギー源(石油、石炭、原子力、水力、風力)の事情が異なるため、同じ電力量を使っても発生するCO2は異なります。原子力発電が主力のフランスでは、単位電力量あたりのCO2排出量は日本の1/5となります。グローバル化の進展によって、近年akebonoでは、北米やアジアなど、日本より電力のCO2 換算係数の大きな国での生産量が増加していますが、現地の事情に合わせた着実なCO2 排出量低減の取り組みを進めています。グループ全体のCO2 排出量としましては、2010年度から北米2拠点、ア

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