AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社環境に優しい物流で安全・安心をお届けします輸送部門におけるCO2排出量* CO2 排出量については改正省エネ法に伴い、より数値の精度向上を図りました。これまでに比べ集計範囲を広げたことで2006 年度のCO2 排出量が増加しました。物流段階での取り組み安全とエネルギー効率の追求安全とエネルギー効率の向上は、物流での重要な取り組みです。akebonoグループの運送事業会社である㈱アロックスでは、生産と一体となった最適物流によりエネルギーの削減に努めています。各部品の量と種類を平均化して生産する平準化生産に合わせ、荷姿の標準化・共通化による積載率の向上、最短最速便へのルート変更などにより総走行距離を短縮しました。景気回復による輸送量の増加(約11%)の影響を受け、輸送部門からのCO2 発生量は1%増加しましたが、上記の輸送効率の向上によりエネルギー原単位は削減目標の前年度比1%削減に対し2010年度は3%を達成いたしました。また、乗務員の一層の健康管理向上をめざし、2010年度にIT点呼方式を導入しました。CO2 排出量を削減し、安全・安心をお届けするため「健康第一そしてエコドライブ」を合言葉に全社一丸となって取り組みを進めています。【IT 点呼】乗務員の健康状態把握のための点呼を、テレビ電話とデータ通信を利用して行うシステム。遠隔地からでも点呼が可能になり記録保存性にも優れるなどの利点がある。現在、優良事業者に限りその使用が認められている(貨物自動車運送事業輸送安全規則 第7条2項)。07年度08年度09年度10 年度総輸送量( 万トンキロ) 6,544 5,814 5,144 5,718エネルギー使用量( 原油換算k?) 1,749 1,518 1,310 1,413CO2 排出量(t-CO2) 4,540 3,930 3,393 3,434エネルギー消費原単位0.267 0.261 0.255 0.247物流に伴うエネルギー使用量とCO2 排出量米国Akebono Brake, Columbia Plant (ABCS) の環境に優しい廃棄物輸送の取り組みABCSでは使用済みの製品や産業廃棄物の輸送についても環境負荷の低減に努めています。例えば蛍光管を輸送中、破損すると封入されている水銀(約8mg/ 本)が飛散し、環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。ABCSではこうした廃蛍光管の破損を防止するため、バルブクラッシャー(廃蛍光管破砕機)を導入しました。かさばる上に割れやすい蛍光管を安全に処理でき、また、減容により輸送コストの低減にも寄与しています。

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