AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社財政状態●資産・負債および総資産の状況 資産は前期末比218億円増の1,860億円となりました。主な増加要因は、流動資産で、現金および預金が99億円の増加、北米での事業譲受けによる売上高の増加に伴い受取手形および売掛金が64億円増加、有価証券(譲渡性預金)が95億円増加したことによるものです。固定資産は850億円と前期末比60億円の減少となりました。主な減少要因は、有形固定資産が79億円減少したことによるものです。 負債は前期末比163億円増の1,314億円となりました。主な増加要因は、社債発行により150億円増加、北米での事業譲受けによる仕入れ高の増加に伴い支払手形および買掛金が64億円増加した一方で、在外子会社の事業譲受に係る特定勘定が59億円減少したことによるものです。有利子負債残高(839億円)から「現金および預金」と「有価証券(譲渡性預金)」を控除したネット有利子負債残高は369億円です。 純資産は前期末比55億円増の546億円となりました。主な増加要因は、利益剰余金が39億円の増加、および曙ブレーキ産機鉄道部品販売㈱が第三者割当増資をしたこと等により少数株主持分が21億円増加したことによるものです。●キャッシュ・フローの状況 当期末の現金および現金同等物は、前期末比169億円増加の385億円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは74億円の収入となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益85億円、減価償却費98億円、退職給付引当金の減少28億円、たな卸資産の増加22億円です。 投資活動によるキャッシュ・フローは86億円の支出となりました。主な要因は、一時的な資金の運用による有価証券の取得による支出および償還による収入(具体的には有価証券(譲渡性預金)による資金運用)がネットし、40億円支出が減少したことによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは182億円の収入となりました。主な要因は、社債の発行による収入149億円によるものです。ロバートボッシュL.L.C.とのブレ?キ事業に関する協議結果について ロバートボッシュL.L.C.より北米以外の地域(欧州・アジア・オーストラリア・ラテンアメリカ)でボッシュが展開するファウンデーション・ブレーキ事業を当社へ譲渡する可能性について検討依頼があり(2010年11月12日発表)、当社では資産の精査作業および交渉を行いました。その結果、これらの事業譲渡は当社の将来戦略と合致しないと判断し、本プロジェクト推進の中止決定を2011年3月4日に発表しました。2011年度の見通し 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、各自動車メーカーの生産計画見通しが出ていない現段階では2011年度の業績予想の合理的な算定を行うことが難しく、これらの影響を精査し見通しの算定が可能となり次第、速やかに開示いたします。

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