AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社AKEBONO REPORT 2011 曙ブレーキ工業株式会社49リスクマネジメント体制、コンプライアンス体制しヒアリングを実施しました。ヒアリング結果については業務の改善に役立てています。 また、akebonoでは、社会的秩序や企業の健全な活動に悪影響を与える反社会的勢力には毅然として対応し、つねに正義感を持った良識ある行動に努めることを「コンプライアンス・マニュアル」に明記し、役員および社員に周知徹底しています。さらに、近時インサイダー取引規制違反者の摘発が増加していることに鑑み、2010年度は、インサイダー取引対策に力を注ぎ、研修等を実施しました。情報セキュリティ体制 akebonoは情報資産の適切な保護、適正な情報セキュリティ対策を講じるため、情報セキュリティ方針、情報セキュリティ規定の制定と情報セキュリティ委員会を設置し、各情報の重要性とリスクに応じた取り扱いを明確にして過失、事故、災害、犯罪などのあらゆる脅威からお客様ならびに社内のシステム・データを適切に保護しています。役員のみならず国内外のグループ企業を含む全社員に対して、教育・訓練による意識向上と諸規定の徹底で情報セキュリティの確保に取り組んでいます。違反者に対しては就業規則などに則り、厳正に対処します。関連法令やその他規範を遵守し、環境変化にも対応した管理体制の継続的改善と向上に努めます。リスクマネジメント体制 リスクマネジメント体制を構築する推進組織として、代表取締役社長を委員長に、リスク管理委員会を設置しています。2010年度は全社で取り組むべきリスクとして、人財、品質、技術、市場環境、海外事業、調達環境の6項目を最重点リスクと定め管理レベルを高めるとともに、その他の6項目のリスク(情報管理、環境対応、コンプライアンス、危機管理、知的財産、為替変動)と合わせ計12項目を定め、責任者・対処策・目マネジメント・システムコンプライアンス体制の整備 akebonoではコンプライアンスを「『法令遵守』に限らず社会のルールやマナー、企業倫理や常識など、私達が仕事をし、生活していく上で守るべきすべてのことに従って、社会人としての良識と責任をもって行動をしていくこと」と定め、取締役専務執行役員を委員長とした「コンプライアンス委員会」を設置しています。また、役員および社員への「コンプライアンス・マニュアル」の配布、各種の教育プログラムを実施するなどしてコンプライアンスの意識向上を図っています。 問題の未然防止、早期発見と早期解決のため社内・社外に相談窓口を設け、契約社員も含めたakebonoグループの社員全員から相談を受け付けています。社外相談窓口は専門機関に委託し、「企業倫理」と「セクハラ・人間関係」の2つのホットラインを設置しています。こちらでは匿名の相談も受け付け、相談内容および相談者の個人情報を守り、相談者に不利益な取り扱いは行いません。2010年度の社外相談窓口への相談件数は総数22件となり、「企業倫理ホットライン」には10件、「セクハラ・人間関係ホットライン」には12件の相談が寄せられました。相談内容に対してはコンプライアンス委員会が中心となって調査を行い、解決と再発防止を図っています。 コンプライアンス委員会では社員へのヒアリングを毎年行っています。2010年度は、グループ企業を含め総計194名に対標・達成スケジュールを策定し、リスク顕在化の可能性を低減させるための活動を行いました。リスク低減活動の結果は年度末に重点リスク評価マップにまとめ、次年度の活動に活かしています。2011年度は人財、品質、技術、市場環境変化、海外事業、調達環境、災害、コンプライアンス、情報管理、環境対応、知的財産、ポストマージャーインテグレーション(PMI)の計12項目を全社で取り組むリスクとして、低減活動を開始しています。

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