AKEBONO REPORT 2011
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曙ブレーキ工業株式会社保専生の卒業式 3月11日の東日本大震災の影響を受けて、取りやめとなっていた保専生38期生(脚注)の卒業式とお別れ会を4月10日、日本橋本店で開催しました。3月22日に当社社長信元久隆が、被災拠点の支援と激励のため福島製造㈱を訪れた際、工場の復旧に尽力した卒業生から「袴を着たかった」という一言を受け、式典の開催を即決しました。 卒業式には18名の卒業生のうち参加可能な11名が出席しました。ご家族や寮関係者が見守るなか、卒業生全員は華やかな袴姿で出席しました。卒業式では信元より卒業証書が授与され、祝辞が贈られました。「保専生制度は先代社長がどうにかして女性の学業の手助けをしたいとスタートさせた制度です。そして、ちょうど40年前の4月10日、この日に福島製造㈱は創業しました。このような貴重な日に卒業式を開催させていただけるのは、私にとっても非常にうれしいことです。皆さんはこれから曙ブレーキも卒業されますが、『皆のakebonoを創っていこう!』というところを、ぜひ、『One Japan、皆の日本をもう1度創り直していこう、新しく作り上げていこう』といった気持ちで心の中に留めておいていただければ、非常にうれしく思います」 卒業生の代表として、短大をトップの成績で卒業した鈴木成子さんから「私は晴れて幼稚園教諭になることができました。曙ブレーキで学んだ、助け合おうとする気持ち、やさしさを、未来を背負うたくさんの子どもたちに伝えていきたいです。本当に感謝しています」とお礼の言葉が贈られました。出席されたご家族の皆さんご家族代表のメッセージ周りの方々の親切で熱心なご指導のおかげで、子どもたちも立派に成長することができました。関わっていただいた皆様に深く感謝いたします。【保専生制度とは】 akebonoでは1971年から就職進学(保専生)制度を実施しています。保専生制度は、akebonoで働きながら、女子短期大学の保育課第二部(夜間課程)に通い、3年間で幼稚園教諭二種免許状と保育士資格が取得できる制度です。学費を給与からまかなえるので、自分の力で学校を卒業し、資格取得することができます。保専生制度は3年間の期間限定で、全員が寮での共同生活を送り、学業と両立させながら交代勤務に従事します。資格取得後の卒業生はakebono以外の企業や幼稚園、保育所に就職します。現在は福島製造㈱で運用しており、2011年で運用開始から40年を迎えました。毎年20名程度の希望者を迎え入れ、制度利用者は延べ1,500名を超えています。

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