AKEBONO REPORT 2013
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レーキとは?◆ 摩擦現象を利用して、運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、減速する・止める装置◆車両を安全に止める役割を担う重要保安部品止まる原理ブレーキペダルを足で踏む①ブレーキ液の液圧が変化②ブレーキ機構に伝達される③伝達された力によって・ディスクブレーキ:パッドがローターを挟む・ドラムブレーキ:ドラムにライニングを押し付ける④その摩擦力を熱に換えることで車両のスピードを下げ、停止します。キャリパーローターパッド前輪ブレーキ後輪ブレーキブレーキパイプ> >> >>>>>>> >>>> > >>>>>>ローター(回転体)パッド(摩擦材)ピストン(押しつけ機構)ライニング(摩擦材)ピストン(押しつけ機構)ドラム(回転体)ディスクブレーキ→乗用車に多い回転しているローターをパッドで挟んで止めるドラムブレーキ→バスやトラックなどに多い回転しているドラムをライニングが内側から押し広げて止めるブレーキには大きく分けてディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。ディスクブレーキは高速でも安定して止める、ドラムブレーキはより重い車を止めるという特徴があります。前輪:ディスクブレーキ後輪:ディスクブレーキ(1)(2)(3)(4)自動車には、4つの車輪にそれぞれブレーキが取り付けられています。前輪・後輪ともディスクブレーキが使われているもの、前輪・後輪ともドラムブレーキが使われているもの、前輪と後輪とでディスクブレーキ、ドラムブレーキを使い分けているものなど、さまざまな組み合わせがあります。パッドローターライニングドラム油圧ピストン油圧ピストン② ③ ②③<ブレーキシステム:ディスクブレーキの場合>①①製品紹介命を守るブレーキ:安全とさりげない安心の提供車両を安全に止めるブレーキの仕組みブレーキは、ローターに摩擦材を押しつけ、その摩擦力で回転を止める仕組みとなっています。「回転」を止める役割を担う摩擦材は、(1)強度を作る補強材、(2)効きや鳴きなどの要求性能を可能にする摩擦調整材、(3)これら成分を接着成形する結合材、の大きく3つの要素で構成されています。パッドやブレーキライニングに使われる摩擦材は、車により要求性能が異なるため、それによって使用する原材料やその配合比を変えています。使用される地域によっても配合が変わります。欧州で一般的なのはロースチールやセミメタリックパッドで、金属繊維を使用しているため、高温・高速ブレーキの効きが高い反面、摩耗量の多さから鳴きやホイール汚れが目立ちます。一方、日本で一般的なのはノンアスベストパッドで、鳴きや摩耗が少ないという特徴があります。北米では両方が使用されています。■パッドの交換の目安は5mm新品パッドの摩擦材の厚さは、約10mm(1cm)です。そのうち使用できるのは、7~8mm程度です。残厚が4mm以下となったら交換したほうが安全です。車検時や点検時に摩擦材の残厚を確認しましょう。摩擦材の構成要素摩擦材分 類役 割原材料補強材摩擦材の強度と強靭性を確保有機繊維スチール繊維無機繊維金属繊維摩擦調整材効きや摩耗寿命を調整、効きの安定性を良くする潤滑材研削材金属粉充填材結合材配合原材料を結合熱硬化性樹脂安全(10~6mm)注意(交換時期)(4mm以下)危険(即交換)(2mm以下)

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