AKEBONO REPORT 2013
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今なお続く「働く学生」を支援する「就職進学制度」akebonoでは、1964年から就職進学制度を実施しています。就職進学制度とは、akebonoで働きながら、女子短期大学の保育課第二部(夜間課程)や栄養専門学校に通い、3年間で幼稚園教諭二種免許状、保育士資格や栄養士資格が取得できる制度です。給与から学費を支払い、自分の力で学校を卒業し資格を取得することができます。3年間、全員が寮での共同生活を送り、学業と両立させながら交代勤務に従事します。資格取得後の卒業生は、akebono以外の企業や幼稚園、保育園などに就職します。現在は福島製造㈱でのみ継続実施されており、学生は保育士をめざすことから「保専生」と呼ばれています。2013年度は24名の新入生を迎えました。これまでにこの就職進学制度を利用した卒業生は3,000人を超えており、親子2代に亘ってこの制度を利用した方もいます。第41期保専生の新入生歓迎会(2013年4月)会社・工場見学の受け入れakebonoは、各地で小・中学生などの工場見学を積極的に受け入れています。Ai-Cityでは、埼玉県の小学校教育プログラムに協力するかたちで、2012年9月から2013年1月までに計7校・608名の見学を受け入れました。会社紹介ビデオを上映し、ブレーキの基礎について学んだ後、パッド製造工程のミニチュアラインやブレーキ技術教育巡回車(p.24)、Ai-Museumを見学しました。ほかにも、国内の生産拠点(岩槻製造㈱、福島製造㈱、山形製造㈱)を中心に、地元の子どもたちから学生まで、幅広く工場見学を受け入れています。また、米国拠点のひとつであるAkebono Brake, ElizabethtownPlant (ABE) では、エリザベスタウン日本人補習校の生徒とご家族を受け入れました。会社紹介ビデオや摩擦材工程、ドラム・ディスクブレーキの組立工程を見学し、ブレーキのことを知っていただく機会となりました。「人間尊重」の理念でグローバルに各地域に根付くakebonoは、2011年にAkebonoBrake Astra Vietnam(AAVH)を、2012年にAkebono Brake MexicoS.A. de C.V.を設立し、そのいずれにおいても現地の人財を積極的に採用しています。ベトナムの現地採用スタッフはマネージャー1名を含む51名となり、インドネシア人3名、日本人1名を加えた合計55名でスタートしています。メキシコの現地採用スタッフは現在7名、日本からの常駐スタッフは3名ですが、2013年12月までにローカルスタッフを約30名に増やす計画です。人事・総務を統括するマネージャーは重要なポジションであるため、将来現地の経営を担うことも視野に、積極的に現地採用スタッフを登用し、現地化を推進しています。ベトナムのAAVHでは親会社であるAkebono Brake AstraIndonesia(AAIJ)の経営理念「人間尊重」を受け継ぎ、また今後事業展開するメキシコでも社員間のコミュニケーションを重視しながら、地域の慣習や文化、価値観などを理解・尊重していきます。ともに働くあけぼの123㈱の活動akebonoグループの特例子会社あけぼの123㈱では、「社員を人として育てる」という理念のもと、障がい者が仕事を通じて成長できる職場づくりに取り組んでいます。仕事を通じて社会とのつながりを強める一方、地域のイベントにも積極的に参加しています。2012年7月に開催された埼玉県障害者技能競技大会では、あけぼの123㈱の社員が出場し、ビルクリーニング部門で銅メダルと努力賞を受賞しました。■akebonoグループの障がい者雇用率推移:akebono グループ:曙ブレーキとあけぼの12334’03(%)’04 ’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’121.81.52.331.642.311.722.881.922.942.003.173.37 3.473.753.402.02 2.03 1.98 2.05 2.20法定雇用率1.8%曙ブレーキとあけぼの1233.75%akebonoグループ2.20%2003 年9 月あけぼの123 設立(年度)01234地域社会とともに地域に根ざした雇用と人づくりakebonoでは、社内に限らず地域ぐるみで「人を育てる」活動として、「就職進学制度」など独自の取り組みを継続しています。AAVH記念式典テープカットメダルと表彰状をいただきました米国のエリザベスタウンでも会社見学を実施して

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