AKEBONO REPORT 2013
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米国(ABG)「基礎技能教室」米国(ABCT)「基礎技能教室」オープニングセレモニーインドネシア(AAIJ)で開設した「基礎技能教室」Ai-Cityモノづくりセンター「品質道場」でのトレーナー研修モノづくりセンターの海外展開グローバルでモノづくりの「現場を強くできる」人財育成を目的として設立されたモノづくりセンターは、「モノづくりの原理・原則」を誰でも・いつでも・短期間で自ら体験できる施設となっています。同センターは、体験知を現場に持ち帰ることを狙いとした「モノづくり道場」、最適な標準作業の普及・浸透を図るための「基礎技能教室」、工程のあるべき姿を示す「お手本ライン」の3つの機能から成り立っています。同センターのこだわりとして、講師自らが教材を手作りし、運営を行っています。海外拠点に「akebono らしいモノづくり」を発信する重要な役割も担っています。グローバル展開として2012年2月から設置に向けて取り組んできた海外拠点の基礎技能教室は、米国、アジアで活動をスタート、現地トレーナー育成研修とトレーナー認定を行い、現在では海外拠点で20名のトレーナーが活躍しています。現地教室も手作りにこだわり、トレーナー自らが教材を作成しました。米国では全従業員を研修の対象とし、Akebono Brake,Clarksville Plant (ABCT)で米国初となる基礎技能教室を2012年6月に開校。同年12月にはAkebono Brake, ElizabethtownPlant(ABE)、2013年2月にはAkebono Brake, GlasgowPlant(ABG), Akebono Brake, Columbia Plant(ABCS)で教室が開校し、米国全4拠点で研修が可能となりました。アジアでは2012年9月にPT. Akebono Brake Astra Indonesia(AAIJ)で基礎技能教室を開校し、現在では多くの従業員の研修を行っています。さらなるグローバル展開として、AkebonoEurope S.A.S. (Arras)、Akebono Brake Mexico S.A. deC.V.での開校も予定しています。社員とともに現場を強くできる人財の育成akebonoでは、「モノづくりセンター」での実習型研修を中心とする生産系人財育成に取り組み、その海外拠点への展開を図っています。担当者インタビューTOPICS“ akebonoらしいモノづくりをグローバルに浸透させたい”新にいつ津 栄ひでき樹生産部門 モノづくりセンターモノづくりセンターにおける教育で最も重視されるのは、「技能の伝承(継承)」、すなわち「akebonoらしいモノづくり」を裏付ける“考え方”を浸透させることです。akebonoはそれを国内だけでなくグローバルで実現しようとしています。海外スタッフに「akebonoらしいモノづくり」をしっかりと国内拠点(山形製造㈱、福島製造㈱、岩槻製造㈱、山陽製造㈱)でも、2012年度に入社10年目までの社員を対象にした集中研修を基礎技能教室で計240名に行いました。今後は新たな研修のニーズを捉え、さらに「現場を強くできる」人財を育て続けていきます。■各拠点に設置された「基礎技能教室」開 設拠 点国 名2010年4月岩槻製造㈱日本2011年9月山形製造㈱日本2012年6月山陽製造㈱日本2012年10月福島製造㈱日本2012年6月Clarksville Plant(ABCT) 米国2012年9月PT. Akebono Brake AstraIndonesia(AAIJ) インドネシア2012年12月Elizabethtown Plant(ABE) 米国2013年2月Glasgow Plant(ABG) 米国2013年2月Columbia Plant(ABCS) 米国今後予定Akebono Europe S.A.S. (Arras) フランス今後予定Akebono Brake Mexico S.A. de C.V. メキシコ習得してもらうには、言語の違いもありますが、それ以上に日本人同士でも言葉にしづらい「なぜ」という部分を、彼らが納得するまで、アプローチを変えながら何度でも説明する根気強さが求められます。私自身、北米での基礎技能教室開設にあたって3回現地に出張しましたが、まさに“考え方”を伝えることの難しさを実感しました。これからも生産体制のグローバル化と共通化・標準化を進めていく上で、コミュニケーションは鍵になると思います。自分自身も現場の人との相互理解を深めながら、各拠点でakebonoらしいモノづくりの浸透を図りたいと思います

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