AKEBONO REPORT 2013
46/76

CSR・グリーン調達の推進akebonoは、「グリーン調達ガイドライン」(2005年度策定、2011年度改訂)に基づき、お取引先様のご協力のもと、環境負荷の少ない材料、部品、副資材等を調達するなど、資材購入段階から環境およびCSRに配慮する取り組みを進めています。お取引先様に対してもISO14001をはじめとする外部機関の認証取得などの活動を推奨し、環境マネジメントのレベルアップを働きかけています。紛争鉱物への対応内戦状態が続くコンゴ民主共和国およびその周辺国の武装勢力の資金源を断つため、同地域の特定鉱物(紛争鉱物)に由来する金属に関しての調査報告義務が米国議会により法制化(ドッド・フランク法 第1502条)されました。当該調査には、サプライチェーンを通した鉱物産地調査が必須です。akebonoとしては、一般社団法人日本自動車工業会および一般社団法人日本自動車部品工業会と連携しながら対応を進めています。2012年度は自動車業界としてプレ調査を実施し、お取引先様に過度の負担がかからない調査方法を確立しました。CSR調達の観点から、2013年度より本調査を計画的に展開してまいります。対象化学物質を以下に挙げる3つのランクに分類して、管理を進めています。管理ランク対象物質実施事例使用禁止法令で製造や使用が禁止もしくは厳しく制限されている物質製造又は使用を禁止する。使用中のものがあれば、全廃計画を策定する使用制限将来的に製造等が規制される物質および法令で排出基準が設けられている物質代替・削減方法を調査し、削減計画を立案する使用情報適正管理GADSL(Global AutomotiveDeclarable Substance List)で使用量を要申告としている物質使用情報を管理し、削減に努める世界各地でサプライヤーズミーティングを開催akebonoでは、お取引先様との調達活動の一環として、お取引先様が一堂に会する「サプライヤーズミーティング」を毎年開催しています。2012年度は、日本だけでなく米国、インドネシアでも同様のイベントを開催し、各地で新中期経営計画の達成に向けた2013年度の会社方針・品質方針・開発方針および調達方針を発信しました。また、最新の業界動向や弊社の新技術についても展示紹介することで、お取引先様と共通のビジョンを持って相互発展に向けた活動ができるよう心がけています。グローバルに各地域に根付くグローバル展開においては、「人間尊重」を念頭に、現地のサプライチェーンにおいてもコミュニケーションを重視しながら、地域の慣習や文化、価値観などを理解・尊重していきます。また、人権とコンプライアンスに配慮し、お取引先様(サプライヤー)選定の際は価格だけでなく、児童労働などの人権侵害がないよう管理を徹底していきます。お取引先様との継続的な取り引きに向けて、品質、価格、納期とともに、社会性、環境という視点をグローバルに今後より強化していきます。【グリーン調達、グリーン購入】グリーン製品の製造に必要な資材や副資材、または事務用品、OA機器などを対象に、より環境負荷の少ない製品を優先して購入する活動。【紛争鉱物】紛争地域およびその周辺国・地域で採掘された鉱物のうち、武装勢力の資金源となっているものを指す。ドット・フランク法 第1502条で対象となるのは、コンゴ民主共和国およびその周辺国で産出されるタングステン・タンタル・金・錫などを含有する鉱物。【GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)】日米欧の自動車、自動車部品、化学メーカーで制定した、業界共通の管理化学物質リスト。自動車メーカーなどへ供給される部品や材料などに含まれる可能性のある ① 各国の法規対象物質をベースとする規制対象物質 ② 今後規制が見込まれる物質 ③ 人体や環境に影響をもたらすことが科学的に証明されている物質などの物質が対象となっており、これらを「すべての用途において禁止」「使用目的によって禁止もしくは申告を要求」「しきい値を超えて使用する場合は申告を要求」などに分類している。グリーン調達ガイドラインにおける環境負荷物質の管理ランクインドネシア・ジャカルタ市で開催されたサプライヤーズミーティング(2013年3月15日)東京で開催されたお取引先様総会(2013年2月5日)環境マネジメント調達段階での取り組みakebonoはお取引先様と一体となって、さらなる環境品質の実現をめざします

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です