AKEBONO REPORT 2013
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セグメント別業績(売上高および営業利益)■日本上半期には震災復興需要やエコカー補助金効果により受注が順調に推移したものの、第3四半期以降の完成車メーカーの海外生産移管や輸出の減少(中国向け他)に加え、海外向けを中心とする補修品ビジネスが減少したことにより売上高は895億円(前年同期比7.0%減)となりました。利益面では、受注減少による影響や開発費の増加(当期よりグローバル開発を日本での一括管理に変更)、および海外を中心とした新モデルの開発費の増加等により営業利益は23億円(前年同期比61.2%減)となりました。■北米日系完成車メーカーからの受注の回復および北米完成車メーカーの順調な販売等により売上高は984億円(前年同期比2.2%増)となりました。利益面では、お客様やお取引先とのコミュニケーションの大幅改善ができた上、経営の全社最重要課題の1つとして取り組んだ以下の収益改善諸施策が奏功し、営業利益は1億円(前年同期は営業損失54億円)となりました。なお、前期には「在外子会社の事業譲受に係る特定勘定」(注2)の取崩益が17億円あったため、実質的に営業収支は72億円改善し、5期ぶりの営業黒字(注3)の計上ができるところまで回復致しました。(北米の収支改善に向けた主たる施策)・一部不採算製品の生産終了および採算を確保した新規製品受注増・販売価格の見直し・改定・資材調達価格の改善(鋳物の値下げ)・生産性向上(ロジスティックスの改善を含む)■欧州欧州域内の自動車需要の低迷と、中国向けの製品輸出の売上減少が重なり、売上高は49億円(前年同期比1.7%減)となりました。利益面では利益率の高い補修品ビジネスの減少、原価低減や固定費削減策の遅れ等、経営改善の途上であることにより営業損失は8億円(前年同期は営業損失4億円)となりました。■中国第3四半期連結累計期間(1月~9月)までの日系完成車メーカーからの受注好調に支えられ、10月以降の尖閣問題による日本車不買運動の影響による受注激減があったものの、通期の売上高は61億円(前年同期比14.9%増)と増収になりました。利益面では人件費の増加および第4四半期(10月~12月)の受注の減少による採算悪化が影響し営業利益は5億円(前年同期比42.3%減)となりました。■タイ日系を含む現地完成車メーカーからの受注が増加し売上高は51億円(前年同期比78.2%増)となりましたが、最低賃金上昇による人件費の増加および新規製品(ピストン)の製造ラインの新設、従来製品の増産体制構築、新規製品の立上げのための追加費用等により営業利益は1億円(前年同期比26.4%減)となりました。■インドネシア現地日系四輪自動車メーカーからの受注は好調でしたが、政府のローン政策の変更による二輪車の販売不振により売上高は132億円(前年同期比5.9%減)、営業利益は18億円(前年同期比26.7%減)となりました。(注1)ここでの2012年度とは、(1) 北米・中国・タイ・インドネシア:2012年 1月~ 2012年12月(2) 日本・欧州 :2012年4月~ 2013年3月となります。(注2) ロバートボッシュL.L.C.より譲り受けた事業について、事業譲り受け後に発生することが予想される営業損失に対して連結貸借対照表の「在外子会社の事業譲受に係る特定勘定」として負債に計上したものです。(注3) 2011年3月期の北米は「在外子会社の事業譲受に係る特定勘定」を59億円取り崩したため、営業利益は4億円となりましたので、当該期を除くと実質的に2008年3月期以来の営業黒字となりました。製品別売上高比率ディスクブレーキ35.7%ドラムブレーキ13.8%2012年度売上高2,060億円ディスクブレーキパッド20.2%コーナーモジュール 13.0%鉄道車両用ブレーキ 1.6%産業機械用ブレーキ 2.6%センサー 1.4%その他 0.2%ローター2.3%その他自動車用 部品9.2%事業別売上高比率その他 0.2%産業機械 2.6%鉄道車両 1.6%センサー 1.4%OEM74.0%2012年度売上高2,060億円補修品20.2%地域別売上高比率欧州2.4% アジア11.8%日本2012年度43.4%売上高2,060億円北米47.8%

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