AKEBONO REPORT 2013
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財政状態■資産、負債および純資産の状況2012年度末の資産は1,866億円と前期末比55億円の増加となりました。流動資産は765億円と前期末比140億円の減少となりました。主な要因は、有価証券(譲渡性預金)が131億円減少したことによるものです。固定資産は1,101億円と前期末比195億円の増加となりました。主な要因は、日米アジアを中心とした設備投資により有形固定資産が143億円増加、株価の上昇などにより投資有価証券が27億円増加したことによるものです。2012年度末の負債は1,328億円と前期末比16億円の増加となりました。流動負債は620億円と前期末比52億円の減少となりました。主な要因は、短期借入金37億円が減少、支払手形および買掛金が12億円減少したことによるものです。固定負債は707億円と前期末比68億円の増加となりました。主な要因は、長期借入金が67億円増加したことによるものです。なお、有利子負債残高(891億円)から「現金及び預金」と「有価証券(譲渡性預金)」を控除したネット有利子負債残高は681億円です。2012年度末の純資産は538億円と前期末比40億円の増加となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が18億円、為替換算調整勘定が22億円増加したことによるものです。■キャッシュ・フローの状況2012年度末の現金および現金同等物は、前期末比19億円増加の207億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、76億円の収入(前期比47億円の収入増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益36億円および減価償却費86億円あった一方で、仕入債務の減少26億円や退職給付引当金の減少29億円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、41億円の支出(前期比198億円の支出減少)となりました。主な要因は、有形および無形固定資産の取得による支出198億円、定期預金および有価証券(譲渡性預金)の純減による収入150億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、20億円の支出(前期比35億円の収入減少)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入204億円がある一方で、長期借入金の返済による支出156億円、短期借入金の純減額48億円および配当金の支払額13億円によるものです。2013年度の見通し次期の経済環境は、円安傾向などによる企業業績の回復が期待されますが、長期化する欧州の財政危機問題、新興国の景気動向など、先行きに不透明感が残ると予想されます。自動車業界においては、日本では円安により完成車メーカーの海外シフトは減速するが、生産の縮小傾向は変わらない状況が続く見通しです。それに対して国外では、北米における消費拡大に伴う自動車販売の好調維持、中国における日系完成車メーカー販売の緩やかな回復、タイにおける順調な経済成長に支えられた国内需要と輸出の拡大による自動車生産の伸長、インドネシアにおける経済拡大に伴う四輪車の販売増加などにより、当社グループにおいても収益を拡大する環境が整いつつあります。一方、欧州においては、自動車の販売・生産の回復が遅れていますが、当社としては将来の事業拡大に向けて布石を打ち、盤石な事業基盤を確立していきます。次期は2014年以降に立ち上がる新規受注モデルの先行費用がかさむ状況ではありますが、引き続き2012年11月2日に発表した新中期経営計画「akebono New(億円) (%)4985384915463222008 2009 2010 2011 2012(年度)2008 2009 2010 2011 2012(年度)0300600△50050純資産(左軸) 自己資本当期純利益率(右軸)純資産/自己資本当期純利益率(ROE)△7.11.25.811.6△42.2(億円)1,8101,8661,6411,8601,554総資産(左軸) 自己資本比率(右軸)総資産/自己資本比率(%)23.9 24.917.626.7 25.401,0002,00004080(円)10.0 10.0 10.05.0 5.02008 2009 2010 2011 2012(年度)

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