AKEBONO REPORT 2014
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西山:最初のころのテレビ会議では相手に気を使いすぎて、否定的な意見を言いにくい状況でした。相手の人柄や立場への理解が深まったことで、うまくいかないなと思った場合にも、その原因を想像できるようになりましたし、垣根がなくなり、意見をまとめていけるようになりました。岡田:第一段階は、みんなの意見がまとまらず、進んでいるのかどうかもわからないモヤモヤした時期。一歩前進して、4月1日の式典に向けて頑張ろうとメンバーが一致団結したのが第二段階です。その後、経営トップとの相談や議論を重ねた上で決定していた記念式典の開催日程を延期することとなりました。これにはとても落ち込みました。4月1日は年度の始まりということで、本社では85周年キックオフイベントのみの開催、生産拠点ではその模様を伝えるとともにそれぞれでキックオフを行うということになり、式典は延期としました。今思うと、この時点では、メンバー以外の社員の「巻き込み」が全然できていませんでした。周囲を巻き込むこと、「一体感・全員参加」西山:今は気持ちに余裕を持って活動していますが、当初はこのメンバーだけで周年記念行事をやり遂げなければならないと思っていて、プレッシャーを感じることもありました。岡田:以前はプロジェクトメンバーの熱意を周りの社員にうまく伝えられず、一方通行のやり取りになってしまっていたように思います。お手伝いをお願いしても、快い返事はほとんど返ってきませんでした。「1から10まで全部を自分たちでやるぞ」と意気込んでいたのですが、事務局やプロジェクト担当の役員から「そうじゃないだろう」と諭されたことで、取り組み方や考え方ががらりと変わりました。そこから、「一緒にやろうよ!」と声をかけ続け、賛同してくれる仲間を増やしていきました。今は、たとえば羽生の拠点内では、プロジェクトメンバーの下部組織として各部門から実行メンバーを選出してもらい、その実行メンバーが各部門からより細かい企画案を出すという体制ができあがっています。企画案の段階から全員参加になりつつあります。石井:岩槻製造㈱でも、85周年記念行事を行うことに対して、温度差があるなと思うこともありました。でも、たとえ仕事に追われていても、85周年を機会に、歴史を振り返ることで会社に誇りを持ち、将来を考えることで活気のある職場を作っていく手伝いができたらと、前向きに取り組んでいます。研修センターAi-Villageで行われた1泊2日の合宿。夜は宿泊している社員同士の交流の場として設けられたラウンジで語り合いチームワークを深めました。2014年4月1日に羽生の本社で開催されたキックオフイベントの模様。社長が85周年に臨む思いを全社員へ語りました。akebonoがブレーキシステムを供給している超高性能ロードカー「P1TM」の特別展示も企画されました。本社の実行メンバーは総勢85名。ミーティングでは、各部署の意見を検討していきます。色々な視点から意見が集まり、企画案により一層幅が出るようになりました。

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