AKEBONO REPORT 2014
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内部統制システムの整備 akebonoは、企業規模、事業の特性、経営上のリスクの状況等に応じ、取締役会で決議した「内部統制システムの構築に関する基本方針」に基づき、リスク管理、法令等の遵守、業務の効率化、適正な財務報告に関する仕組みを整備し、グループ全体の内部統制システムを運用しています。内部統制は組織全般が関わり、社員全員が参加すべきという考えから、経営環境や経営戦略・事業内容等の変化にも対応可能なシステムの有効性の維持を重視しています。そのため継続的な機能の向上と、監査役および監査部の監査機能の活用により、定期的に内部統制システムの点検・監視・検証を実施し、システムの有効な機能性を確認しています。金融商品取引法に基づく内部統制については、財務諸表および財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のある情報の信頼性確保のため、必要となる社内体制の整備・運用をしています。株式の大量買付行為に関する基本的な考え方 akebonoは株式の大量買付行為に関して、買付者は、事前開示する当社独自の合理的なルールに従い、取締役会に事前に適切な情報を提供すべきと考えています。またakebonoと株主の皆様の利益を守るために、そのような合理的なルールに違反する買付行為があった場合は、取締役会がそのルールに則り適切と考える方策をとることが必要だと考えています。 akebonoは、大量買付行為の申し出に応じて株式の売買を行うかどうかは、最終的には株主様の判断に委ねられるべきであり、大量買付行為への対応策の導入・継続・廃止や対応策に基づく具体的な対抗措置の発動の是非については、基本的には株主総会において株主様のご意向の直接確認が望ましいと考えています。株券等の大量買付に関する対応策は2014年5月7日開催の取締役会において継続を決定しました。コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方と実施状況 グローバルな視点で透明かつ公正な経営を行い、企業価値の最大化を図ることをコーポレート・ガバナンスの目的としています。そのためにakebonoは経営の透明性を高め、迅速・適切な意思決定、適時適切な情報公開、内部統制システムの整備およびコンプライアンスの徹底が不可欠と考えています。さらに重要保安部品メーカーとして、すべてのステークホルダーとの健全で良好な関係の維持・促進、企業の社会的責任を遂行するためにも、コーポレート・ガバナンスの充実をめざしています。 akebonoでは監査役会による監査体制が経営者の適正な業務執行を担保するとし、監査役会設置会社としています。取締役会は毎月1回の定例取締役会のほか、必要に応じて臨時取締役会の開催をしています。重要な経営課題に対し、十分な審議を経て迅速で的確な判断を下すことを目的に、取締役会の事前審議機関として経営会議、技術会議などを設置しています。また業務執行の責任、権限の明確化と経営の効率化のため、2000年4月より執行役員制度を導入しています。 また社外の独立した視点を経営に反映させるため、社外取締役を招聘しています。一橋大学商学部・大学院商学研究科教授である伊藤邦雄氏の学識者としての専門的見地に基づく助言と、前職が㈱東京証券取引所代表取締役社長である鶴島琢夫氏の経営者としての豊富な経験と高い見識に基づく助言を、経営に反映しています。2013年度取締役会、全14回のうち伊藤邦雄氏は13回、鶴島琢夫氏はすべての回に出席しました。なお、伊藤邦雄氏と鶴島琢夫氏は、株主様と利益相反のおそれがなく、高い独立性を備えているため東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届出を行っています。マネジメント・システムコーポレート・ガバナンス、内部統制システム、大量株式買付行為対応策ステークホルダーに対する信頼を獲得し、かつ企業としての責任を果たすため、コーポレート・ガバナンスの充実と内部統制システムの整備に取り組んでいます。監査部監査役会選任・解任事前審議・報告選任・解任選任・解任指導・助言指導・助言監査 会計監査取締役会執行役員会代表取締役会計監査人コーポレート・ガバナンス体制株 主 総 会リスク管理委員会コンプライアンス委員会その他委員会社外弁護士経営会議、技術会議等各部門 各国内外グループ企業 各営業所

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