AKEBONO REPORT 2014
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akebonoらしいモノづくりの発信 2011年からスタートした「モノづくりセンター」では「モノづくりの原理・原則」を学び、モノづくりの「現場を強くできる」人財育成に取り組んでいます。この研修施設では、「“自ら考え、悩み、提案し、変える”人づくり」をコンセプトに、誰でも・いつでも・短期間で自らモノづくりについて学ぶことができます。 同センターは体験知を現場に持ち帰ることを狙いとした「モノづくり道場」、最適な標準作業の普及・浸透を図るための「基礎技能教室」、工程のあるべき姿を示す「お手本ライン」の3つの機能から成り立ち、講師自らの手作り教材を使用した研修を行っています。各拠点に「akebonoらしいモノづくり」を発信する重要な役割を担い、2012年からは海外展開にも積極的に取り組んでいます。海外拠点の基礎技能教室は、米国、アジアで活動をスタート、現地トレーナー育成研修とトレーナー認定を行っています。現在では6つの海外拠点で25名のトレーナーが活躍しています。■ 2013年度研修実績 北米4拠点とインドネシアに設置されている基礎技能教室では、年度を通して多くの社員が研修を行いました。日本のモノづくりセンターでも、2013年度は国内拠点555名、海外拠点46名の研修生を受け入れています。■ 現地化への取り組み 2014年3月に、北米拠点初となる「モノづくりセンター」がアケボノ ブレーキ コーポレーション(ABC)に開設されました。社員とともに akebonoでは、コミュニケーション活性化へ向けたさまざまな活動を実施しています。社内報では、社長と社員の対談企画「信元さんと話そう!」を2005年4月から毎月連載しています。2013年の7月には連載100回目を迎え、連載1回から50回に参加した社員約200名のうち、約100名が社長との特別対談に参加しました。この対談企画は、akebonoの課題を共有するとともに、社員にとって社長の意見やアドバイスを直接聞くことができる貴重な機会となっています。 また各部署でも役員や部門長と若手社員の意見交換会が企画されるなど、独自のコミュニケーション促進活動が行われています。モノづくりセンター北米分室では4月から研修を開始し、現在は標準作業3票の作り方など、モノづくりの基本を5日間にわたり学ぶコースを設けています。今後もakebonoらしいモノづくりを各拠点で実施していけるよう、現地の状況に合わせた展開を行うとともに、内容の充実を図っていきます。■ 公開講座の実施 本社Ai-Cityのモノづくりセンターでは、2013年度から新たに、標準作業3票を学ぶ研修と生産調査表ワークショップを実施しています。標準作業3票を学ぶ研修では、工程の問題点を発見し、改善していく基本を身につけることをねらいとしています。また、生産調査表ワークショップは、間接系の部署を含む役員・部長級の社員を対象に、工程における生産調査表の指標の意味を考えてもらうことを目的として実施しています。上記2つの講座のほかにもモノづくりの基礎を学べるさまざまな研修を開催し、社員が自ら学ぶ機会を広く提供しています。2014年度からは、グローバル研修センターAi-Villageを中心に開催されている公開講座Ai-Campusの一部として組み込み、より多くの社員が活用できるよう努めています。今後もモノづくりセンターでの経験をそれぞれの業務に活かせるよう、活動内容の充実と改善に努めていきます。 さらに北米では、2014年度からコミュニケーションを担当する専門部署を設け、社長と社員のコミュニケーション促進を目的とした「President’s Message」や、社内イベントなどの情報を掲載する「Activities Committee Newsletter」の毎月の発行を開始しました。今後もこのような活動を積極的に行い、社内のコミュニケーション活性化を図っていきます。「akebonoのモノづくり」を海外へakebonoではグローバル化に対応した体制構築の一環として、モノづくりの「現場を強くできる」人財育成に取り組み、海外展開をしています。標準作業3票を学ぶ研修ABCモノづくりセンターの様子生産調査表ワークショップ拠点名研修実績人数アケボノ ブレーキ クラークスビル プラント(ABCT) 229人アケボノ ブレーキ エリザベスタウン プラント(ABE) 133人アケボノ ブレーキ コロンビア プラント(ABCS) 182人アケボノ ブレーキ グラスゴー プラント(ABG) 271人アケボノ ブレーキ アストラ インドネシア(AAIJ) 134人「信元さんと話そう!」100回記念対談の様子

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