AKEBONO REPORT 2014
32/76

労働安全衛生マネジメント akebonoグループの安全衛生健康活動は「曙の理念」と「akebono21世紀宣言」を基に策定されています。中央安全環境委員会を頂点とするakebono労働安全衛生マネジメント体制を基に活動を推進、社員の「安全と健康」を確保し、事業活動におけるリスクや災害・事故などの緊急事態の発生防止を徹底しています。最重要課題のひとつである「社員の安全」を守るため、全社員に対し安全教育を受講しなければ作業できない規定をもうけています。また安全に関する重要事項をまとめた「安全心得」の冊子を全社員に配布し、安全を基礎から学ぶ機会を設けることで、意識の向上を図っています。アスベスト問題への取り組み 1970年代、akebonoは日本の企業の中でもいち早くノンアスベスト製品の開発を始めました。1992年には乗用車OEM(新車組付)用の全製品、1994年には商用車OEM用の全製品をノンアスベスト製品に切り替え、2000年以降は補修部品においてもアスベスト製品の生産を全面的に中止しています。2005年7月には「石綿特別委員会」を設け、同年8月に各グループ企業に「健康相談室」を設置しました。周辺住民の皆様や、退職者とそのご家族を対象に、当社負担での健康診断を継続して実施し、累計受診者は2014年3月末現在で613名です。この取り組みは今後も継続していきます。 なお、2012年11月28日付で、アスベストによる健康被害を受けたとして元従業員およびご遺族が損害賠償を求めるべく訴訟を提起し、2014年4月末までに9回の口頭弁論が開かれています。当社は今後も誠意を持って真摯に対応していきます。労働災害発生率■ 国内労働災害発生率(休業度数率)■ 海外拠点の休業災害度数 グローバル安全会議開催(p.31)、各種安全教育などに取り組んだ結果、休業災害度数は過去最良の0.3を記録しました。今後も休業災害防止に向けた取り組みを進めていきます。安全と健康意識向上への取り組み 毎年、「全国安全週間」(7月1日~7日)の時期に合わせて「安全推進大会」を、「全国労働衛生週間」(10月1日~7日)に合わせて「衛生大会」を開催しています。両大会では、akebonoの安全や衛生において、通年で大きく貢献した社員やグループへ「功労賞」が与えられるほか、応募された「安全標語」の中から優秀作品が選ばれ、社員に広く周知するために掲示されます。さらに安全作業部会からの報告と安全講話、健康管理部会からの報告と衛生講話を実施し、社員が安全で健康に働き続けられるような仕組みづくりを積極的に行っています。社員とともに労働安全衛生の向上akebonoでは、労働災害のないモノづくりの実現と、社員にとって快適な職場環境の形成に取り組んでいます。健康診断受診者数内訳(2005年8月~2014年3月末現在)( )内は前年度からの増加数退職者退職者ご家族周辺住民合 計石綿肺所見あり41名0名0名41名塵肺所見あり16名(+1名) 0名0名16名(+1名)所見なし407名(+3名) 37名112名556名(+3名)受診者合計464名(+4名) 37名112名613名(+4名)akebono労働安全衛生マネジメント体制専門部会中央安全環境委員会・環境保護部会本社 安全衛生委員会ACW 安全衛生委員会ACS 安全衛生委員会本店 安全衛生委員会オブザーバー参加委員会 あけぼの123 ㈱ ㈱中央技術研究所 ㈱アロックス交通安全部会防火防災部会安全作業部会健康管理部会山形製造㈱福島製造㈱岩槻製造㈱山陽製造㈱館林鋳造所㈱アロックス各事業所安全衛生委員会製造業・全国同業種: 死傷者度数率=労働災害による死傷者数/延べ労働時間数×100万曙ブレーキ: 休業度数率=休業災害件数/延べ労働時間数×100万1.05 1.001.09 1.120.97 0.98 0.98 0.99 1.01 1.01 0.99 0.980.260.40.38800.4200.420.940.130.470.190.350 0 00.2520.53 0.58 0.56 0.55 0.550.470.630.580.48 0.48 0.48休業度数率’01 ’02 ’03 ’04 ’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13(年)00.51.01.5 :製造業    :全国同業種    :曙ブレーキ工業休業災害度数:全米平均(輸送用機器製造業) :akebono(北米+インドネシア)0.4 0.31.40.71.1 1.10.41.2 1.10.70.91.30.5’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13(年)0.01.02.00.51.5上図は各国労働安全衛生局の休業災害度数の算出方法に基づき提出されたデータです。全米(輸送用機器製造業)は、米国労働省ホームページのデータを引用しています。2013年の全米平均データは2014年6月11日現在、未公表のため空欄となっています。2007年から2009年はアケボノ ブレーキ コーポレーション グラスゴー プラント(ABG)、アケボノブレーキ エリザベスタウン プラント(ABE)のデータで、2010年よりアケボノブレーキ コロンビア プラント(ABCS)、アケボノブレーキ クラークスビルプラント(ABCT)のデータを加えています。また2011年よりアケボノブレーキ アストラ インドネシア(AAIJ)を集計範囲に加えています。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です