AKEBONO REPORT 2014
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CSR・グリーン調達の推進 akebonoは、2005年度より「グリーン調達ガイドライン」を策定し、お取引先様のご協力のもと、環境負荷の少ない材料、部品、副資材等を調達するなど、資材購入段階から環境およびCSRに配慮する取り組みを進めています。今後、益々厳しくなっていく環境負荷物質規制に対応するため、サプライチェーン全体を対象としたグリーン調達化を図っていきます。 お取引先様に対してもISO14001をはじめとする外部機関の認証取得などの活動を推進し、環境マネジメントのレベルアップを働きかけています。紛争鉱物への対応 内戦状態が続くコンゴ民主共和国およびその周辺国の武装勢力の資金源を断つため、同地域の特定鉱物(紛争鉱物)に由来する金属に関しての調査報告義務が米国議会により法制化(ドッド・フランク法 第1502条)されました。当該調査には、サプライチェーンを通した鉱物産地調査が必須です。 akebonoとしてはCSR調達の観点から、一般社団法人日本自動車工業会および一般社団法人日本自動車部品工業会と連携しながら対応を進めています。お取引先様のご理解、ご協力のもと2013年度から正式に調査が開始されました。2014年度は前年調査をもとに業界として統一帳票を一部改善し、展開していきます。各地域にて取引先総会を開催 akebonoは、お取引先様にakebonoの取り組みをより深く理解していただくために、「取引先総会(サプライヤーズミーティング)」を毎年開催しています。2013年度は前年に続いて、日本・北米・インドネシア・タイで開催いたしました。この活動の中で当社の新中期経営計画達成に向けた各部門の方針をご紹介し、グローバル各地域において当社の取り組みを共有化していただいた上で、各地域のお取引先様の国際競争力向上のために、品質向上活動の強化と継続的な原価低減活動の推進をご提案させていただいています。 また、お取引先様、開発、品証、調達が四位一体となって、お互いに協業できるよう多くの情報発信を心がけていきます。※四位一体:三位一体にさらにもう一者加わった意味(造語)【グリーン調達、グリーン購入】グリーン製品の製造に必要な資材や副資材、または事務用品、OA機器などを対象に、より環境負荷の少ない製品を優先して購入する活動。【紛争鉱物】紛争地域およびその周辺国・地域で採掘された鉱物のうち、武装勢力の資金源となっているものを指す。ドット・フランク法 第1502条で対象となるのは、コンゴ民主共和国およびその周辺国で産出されるタングステン・タンタル・金・錫などを含有する鉱物。【GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)】日米欧の自動車、自動車部品、化学メーカーで制定した、業界共通の管理化学物質リスト。自動車メーカーなどへ供給される部品や材料などに含まれる可能性のある ① 各国の法規対象物質をベースとする規制対象物質 ② 今後規制が見込まれる物質 ③ 人体や環境に影響をもたらすことが科学的に証明されている物質などの物質が対象となっており、これらを「すべての用途において禁止」「使用目的によって禁止もしくは申告を要求」「しきい値を超えて使用する場合は申告を要求」などに分類している。調達段階での取り組みakebonoは、お取引先様とともに、より良い環境品質の実現をめざします。タイで開催されたサプライヤーズミーティング2014年2月13日日本で開催された取引先総会2014年2月5日北米で開催されたサプライヤーズミーティング2014年4月9日グリーン調達ガイドラインにおける環境負荷物質の管理ランク対象化学物質を以下に挙げる3つのランクに分類して、管理を進めています。管理ランク対象物質実施事例使用禁止法令で製造や使用が禁止もしくは厳しく制限されている物質製造または使用を禁止する。使用中のものがあれば、全廃計画を策定する使用制限将来的に製造等が規制される物質および法令で排出基準が設けられている物質代替・削減方法を調査し、削減計画を立案する使用情報適正管理GADSL(Global AutomotiveDeclarable Substance List)で使用量を要申告としている物質使用情報を管理し、削減に努めるインドネシアで開催されたサプライヤーズミーティング2014年2月11日

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