AKEBONO REPORT 2014
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物流段階での取り組みakebonoは、トラック動態管理システムにより物流における省エネ化と合理化を進め、安全と環境を守ります。販売・消費段階での取り組みakebonoは、お客様・お取引先様と一体となって、リサイクル製品の普及に取り組みます。リサイクル製品への取り組み リサイクルの概念が一般的になる以前から、akebonoは製品の再使用(再利用)に取り組んできました。1965年には全国の営業所を活用して使用済みドラムブレーキシューの回収体制を構築し、補修品の主要商品となる「リビルトシュー事業」として確立。現在も国内補修品市場で継続して販売をしています。 さらにディスクブレーキパッドについても、リサイクル製品「akebonoエコパッド」を2005年に発売。「akebonoエコパッド」は、標準化と形状統合を推し進め、経済的で環境に優しい商品として市場で認知されています。また、同年に施行された「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)のもと、補修品市場での採用拡大に向けて、これからもCO2排出量が少なく再生産可能な製品で循環型社会の構築に貢献します。使用済みブレーキシューとディスクパッドの回収状況 使用済みのブレーキシューとディスクパッドは、ディーラー、部品商、代理店、部品販売店などのご協力を得て、全国から回収しています。2013年度は、使用済みブレーキシューを約51万本、使用済みディスクパッドを約97万個回収しました。安全運転・エコ運転の向上 akebonoグループの運送事業会社である㈱アロックスではトラック動態管理システムを導入しています。 トラック動態管理システムとは、各トラックの走行データ(エンジン回転数・車速・加速度・位置情報など)をトラックに装着した端末からデータセンターを介して本社に自動送信し、運行管理者がそのデータや天候や渋滞情報をもとに、各ドライバーに渋滞回避や休憩の指示などを与えることで、安全や環境に配慮した運行を可能にするシステムです。さらにアイドリング時間、急加速、急ブレーキなどの情報からドライバーのエコ運転度を客観的に判定し、ランキング化するなどエコ運転、安全運転へのモチベーションの向上にも活用しています。 動態管理システムの導入もあり輸送業務におけるエネルギー消費原単位は、前年度比1%以上削減の削減目標に対して、2013年度は4%の削減を達成いたしました。運行管理エコ運転評価トラック ㈱アロックス 本社端末車両情報をリアルタイムで送信車両情報をウェブデータに変換して送信ドライバーへ音声で指示・問い合わせ渋滞情報・迂回指示などドライバーへの指示・問い合わせを入力音声変換データセンタートラック動態管理システム概要車両情報??車速??加速度??GPS 情報??エンジン回転数大画面(70インチ)にリアルタイムで映しだされるトラックの位置と交通情報を基に運行指令を与えるアロックス本社の司令室物流に伴うエネルギー使用量とCO2排出量10年度11年度12年度13年度総輸送量(万トンキロ) 5,718 5,291 5,023 4,957エネルギー使用量(原油換算k?) 1,413 1,359 1,270 1,205CO2 排出量(t-CO2) 3,434 3,494 3,268 3,098エネルギー消費原単位 0.247 0.257 0.253 0.243【エネルギー消費原単位】輸送に要したエネルギー使用量を輸送量(万トンキロ)で割ったもの。この数値が低いほど効率よく輸送していることになり、環境への負荷も少なくなります。使用済み製品回収実績(万本・万個)ブレーキシュー(本)ブレーキパッド(個)120100806040200’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13 (年度)

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