AKEBONO REPORT 2014

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　第3の転換期以降、日本中心の考え方や基準ではグローバルでの事業展開に大きな支障をきたすことが明確になってきました。グローバル人財については、質的にも人数的にも不足しているため、人財の育成、発掘、体系の見直しを図っています。2012年12月に完成した研修センター「Ai-Village（アイヴィラージュ）」は、稼働から1年間で延べ1万人以上の研修者を受け入れてきました。また、2011年から本格的にスタートした「モノづくりセンター」ではモノづくりの現場を強くできる人財の継続的な育成に取り組んでおり、akebonoらしいモノづくりを海外拠点にも発信する重要な役割も担っています。今後も社員一人ひとりの背景が異なっても、One akebonoとしてしっかりとコミュニケーションがとれる企業となるための基盤づくりを展開していきます。85周年を機に、過去に学び、一体感を持って全員参加で、将来を考える　グローバリゼーションの急激な進展により、経営環境は大きく変化しています。この変化に対応し、選ばれ続ける企業になるためには、85周年という節目に「曙の理念」を基にあらためて原点に立ち返り、歴史を振り返り過去に学び、将来を考え、一体感を持って、全員で次世代のベースを創り上げていかなければなりません。akebonoグループの一人ひとりが、今何をすべきなのかを自ら考え、行動していくことで、「曙の理念」がめざす社会的責任の実現にさらに近づくものと信じています。　今回の「AKEBONO REPORT 2014」では、特に次世代を担う若手・中堅社員の声から、akebonoがめざす「真のグローバリゼーション」に向けた取り組みの一端をご紹介するとともに、ステークホルダーの皆様に多方面にわたる活動をご理解いただけるよう努めました。「安全と安心を提供する」akebonoに対し、引き続き変わらないご理解とご支援をお願い致します。2014年6月けて準備を進めています。一方、GPFでは日系自動車メーカーの世界戦略車向け製品をインドネシアで生産開始、欧州市場向けに出荷が始まりました。しかしながら、本格的に展開する上で、複雑かつ長大なロジスティックスのマネジメント、製品評価や実験の工数が想定以上に増えたことによる安全・品質体制のさらなる強化、次世代設備の改良など数多くの挑戦課題が明らかになってきました。本年度からこれらの課題を一つひとつつぶして、本格的な生産の立ち上げにつなげていきます。そのための具体的施策の一つとして、本年5月に欧州初のディスクブレーキキャリパー生産拠点をスロバキア共和国に設立することを発表し、2015年8月に生産開始する予定です。この新たな生産拠点設立により、フランスのディスクブレーキパッド（摩擦材）生産拠点と合わせて、欧州におけるブレーキ一貫生産供給体制を確立させていきます。次世代に向けて、モノづくりフラッグシップ拠点としての岩槻再創　2014年度の二つ目の方針である「岩槻再創」は、akebonoのモノづくりのフラッグシップ拠点である岩槻製造㈱を次世代に向けて再創する、再び価値創造につなげる基盤をつくるということです。グローバリゼーションが加速し、日本の自動車メーカーが国内から海外へ生産移管を進める中、岩槻製造㈱の収益力低下が顕著になってきています。　創業85周年という長い歴史の中で培ってきたさまざまなノウハウの蓄積、経験は「真のグローバリゼーション」への体制づくりの上で大変重要な役割を果たすと確信しています。日本が情報発信拠点になっていかなければ、グローバリゼーションに対応していくことはできないということでの「岩槻再創」です。再創のためにはAPS （Akebono Production System）の原点に徹底してこだわり、従来のやり方を一新していく必要があります。具体的には「あるべき姿」から現状を抜本的に見直し、徹底的にムダを省き現場を変えていくことです。　「人格を持つ人という存在にとってやりやすい作業」「環境に優しい設備や道具」をキーワードに、従来の知識、経験を活用しながら知恵で実現していく挑戦です。そして、APSをベースに事業のあらゆる面を「共通化・標準化（C&S）」して効率を高め、お客様の個別のニーズには「特性（t）」を組み合わせて競争力を高めていく「共通化・標準化＋特性（C&S+t）」活動の徹底が重要となります。グローバル人財の育成、発掘に傾注　akebonoが「真のグローバリゼーション」を達成し、今後の持続的成長を実現していくには、まず、生き残りをかけた挑戦であるHP、GPFの二大基軸プログラムを軌道に乗せることが必要です。その鍵を握るのがダイバーシティの促進であり、グローバル人財の育成です。代表取締役社長信元久隆

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