AKEBONO REPORT 2014
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2013年度業績 個人消費や設備投資など内需の着実な拡大に支えられ、景気は回復傾向となりました。自動車業界においては軽自動車の販売が過去最高を更新したことや完成車メーカーが相次ぎ投入した新型車の効果に加え、下期に消費税増税前の駆け込み需要もあり、生産・国内販売とも数年ぶりの高水準となりました。しかしながら当社グループにおいては、売れ筋の軽自動車・ハイブリッド車向けの生産品目が現状では少ないこと、完成車メーカーの海外生産移管による当社受注品目の国内生産の減少等の影響がありましたが、産業機械・鉄道事業への注力強化により売上高は892億円(前年度比0.2%減)となりました。 利益面では、海外グループ企業の開発費の負担増加(前期よりグローバル開発を日本での一括管理に変更)やエネルギーコ2013年度業績 金融の量的緩和の効果により、雇用も徐々に持ち直し、景気は緩やかな回復基調が継続しました。自動車業界においては、大型ピックアップやSUV等を中心に市場が拡大してきており、年間の販売台数は15.6百万台と前年比7.6%の増加となりました。当社グループにおいては、完成車メーカーの在庫調整等による受注減少などもありましたが、買換需要に伴う受注の増加や円安による為替換算の影響(224億円)もあり、売上高は1,228億円(前年度比24.8%増)となりました。 利益面では、合理化の着実な実行、米系完成車メーカーへの販売価格の正常化等の推進、一部不採算ビジネスが終了し収益性の高いビジネスへの切り替えが進んだことなどにより、営ストの上昇がありましたが、産業機械・鉄道事業からの利益貢献、生産・調達合理化、人件費・経費の削減、減価償却方法の変更等により、営業利益は34億円(前年度比49.4%増)となりました。次期業績見通し 完成車メーカーの海外生産シフト、消費税増税後の反動減により、生産の縮小傾向は続くと予想され、売上の減少が見込まれると同時に円安に伴うエネルギーコスト・原材料市況の高騰もあります。 重点課題としては、補修品ビジネスの拡大、不採算ビジネスの収益改善と、固定費及び人員の適正化を含めた経費の削減を着実に実行するほか、海外からのロイヤリティの増加等により増益の計画としております。業利益は7億円(前年度比9.3倍)と大幅な増益を達成いたしました。来期以降はメキシコ事業も含め黒字の定着と安定した高収益を計上できる基盤の確立に向けた諸施策を確実に実行し、成長戦略を加速してまいります。次期業績見通し 消費拡大に伴う自動車販売の好調が持続し、市場の伸長が見込まれる中、不採算製品から収益力のある製品への転換を着実に実行し、合理化の推進も併せ収益体質の強化を図ります。具体的な取り組みとしては、新規受注案件の着実な立ち上げ、鋳物調達・ロジスティックス改革等の推進、補修品ビジネスの拡大とメキシコを含めた生産体制の最適化を行い、大幅な増益を見込みます。6001,2000(億円)(年度)(見通し)831931 962895 892 8672009 2010 2011 2012 2013 2014売上高7501,5000(億円)3581,070963 9841,228 1,260(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014売上高40800(億円)347159233445(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014営業利益△25△50025△75(億円)△114△541721(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014営業利益8001,6000(億円)(年度)1,074 1,1271,286 1,273 1,2302009 2010 2011 2012 2013資産合計4008000(億円)3714363934606462009 2010 2011 2012 2013 (年度)資産合計35%売上高比率49%売上高比率日本北米

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