AKEBONO REPORT 2014
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2013年度業績 財政緊縮や高い失業率など構造的な問題は依然として残るものの、第3四半期には景気も漸く底を打った感があります。自動車業界においても低迷していた自動車需要が第3四半期以降には回復の兆しを見せ始めました。このような状況の下、売上高は為替換算の影響(15億円)等もあり74億円(前年度比51.7%増)となりました。利益面では円安の為替換算影響で1億円の損失の拡大がありましたが、販売価格の値上げ交渉および原価低減、固定費削減が進んだこと等により、営業損失は6億円(前年度比2億円の改善)にとどめることができました。2013年度業績 中国では、日系完成車メーカーによる受注拡大、円安による為替換算の影響(22億円)もあり、売上高は108億円(前年度比78.1%増)となりました。利益面では、利益率の高い摩擦材を中心とする受注拡大や円安の影響などもあり、営業利益は16億円(前年度比3.4倍)と売上とともに過去最高を達成しました。 タイでは、新車や二輪車の販売不振などにより現地通貨ベースの売上高は減少しましたが、為替換算の影響(11億円)により、売上高は62億円(前年度比21.4%増)となりました。利益面では、基幹部品の内製化を含む生産合理化及び経費削減などにより、営業利益は5億円(前年度比3.5倍)となり、過去最高を達成しました。 インドネシアでは二輪車では若干の受注減少した一方、日系四輪自動車メーカーからの受注増加や為替換算の影響(13億円)もあり、売上高は157億円(前年度比19.2%増)となり次期業績見通し 景気底打ち感から市場は緩やかな回復が期待されます。当社グループでは高性能ブレーキ本格立ち上げに向けた供給網の整備など、将来に向けた大型の先行投資が続きますが、さらなる収益基盤の改善に努めます。具体的には、不採算ビジネス販売価格見直しによる利益の確保、既存摩擦材工場の再構築やキャリパー工場の立ち上げを進めていきます。ました。利益面では、人件費上昇や原材料市況の悪化の一部を販売価格に反映できたことや円安影響などもあり、営業利益は21億円(前年度比15.8%増)を達成しました。次期業績見通し 中国では日系完成車メーカーの販売拡大が予想されますが、新規モデル立ち上げに伴う能力増強投資による償却費増、労務費の上昇等により、当期比若干の利益減の見込みです。 タイでは政情不安定による国内需要の伸び悩みから、減収減益の見込みです。インドネシアでは経済成長に伴い2輪車、4輪車ともに市場拡大が見込まれ、新規受注もあるため、当期比増収増益を見込んでおります。全体としては、受注拡大に呼応した生産設備の能力増強や現地での開発体制の確立や現地調達・内製化を含む調達の最適化の実現、アジア域内での拠点間連携の強化により、成長を続ける市場での更なる事業拡大に向けて設置したアセアンセンターを活用し体制整備を図っていきます。601200(億円)42 4450 4974103(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014売上高2004000(億円)158226 221243326367(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014売上高△4△804△12(億円)△00.4△4△8△6△2(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 2014営業利益25500(億円)(年度)(見通し)2009 2010 2011 2012 2013 20142237 35244244営業利益30600(億円)(年度)37 38 3744542009 2010 2011 2012 2013資産合計1503000(億円)134148 1592092742009 2010 2011 2012 2013 (年度)資産合計3%売上高比率13%売上高比率欧州アジア

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