AKEBONO REPORT 2014
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ゆい思いをしていました。メンバーは各部署、生産拠点などから一人ずつ選抜されていて、バックグラウンドもさまざまです。物事の捉え方や受け止め方も多様で、意見やアイディアが1つの方向に固まることがなく、拡散していました。西山:私は経験不足な面もあり、プロジェクトに参加した当初は、各拠点がどのような考えに基づいて仕事をしているのか、相手の立場が理解できていませんでした。だから、何かを依頼してもこちらの思う通りに物事が進まないこともあって、もどかしかったです。佐久間:最初のうちはずっとテレビ会議だったので、工場側の様子も伝わりづらいし、本社の雰囲気もなかなか把握できませんでした。だから、お互いに理解し合うことが難しい部分があり、困ったなと思ったこともありました。岡田:11月に入って、定期的に行われている全社集会で4月1日に式典を開催する計画を発表した後からは、自然と意見がまとまるようになってきました。準備期間が残り少なくなってきたことで、メンバー一人ひとりに危機感が出てきたことが要因ではないかと思います。小野:12月には、初めて合宿をしました。泊まりがけで本音を語り合い、さらに一致団結できたと思います。林:ひとつの場所に集まって議論を重ねるプロセスは、プロジェクトテーマのひとつとして掲げている「一体感・全員参加」そのものでもあります。合宿では、そのテーマへの認識も深まりましたね。プロジェクトを進める中での難しさ岡田:2013年8月末から85周年記念行事プロジェクトを進めています。始動当初は、4月1日に記念式典を執り行う計画で、それに合わせてスケジュールを組んでいたのですが、議論を重ねてもまったく進まず、正直、不満に思うこともありました。記念行事として何を行うのが正解なのか、答えは1つではないので、みんなの意見をまとめることがとても難しかったですね。すべての案をカテゴリーに分類し、結論を出しやすいよう努力もしましたが、最終的に決める段階になると結局まとまらなくなりました。誰が決めるのかという点でも苦労しましたね。85周年記念行事プロジェクトにはサポート役として事務局が組織されています。事務局からは、「プロジェクトは自分たちで自ら考えて進めてください。とにかく自由にやってください」と伝えられていましたが、どうしたらまとめていけるのかまったく分からず、手探りの状態でした。今泉:毎週1回のペースで、1時間半から2時間のテレビ会議を開催していました。テーマを決めて討論や意見交換を行うのですが、11月あたりまではなかなか話がまとまらず、歯が佐久間 真一1995年入社曙ブレーキ福島製造㈱業務課石井 孝生2005年入社曙ブレーキ岩槻製造㈱業務部 業務課世古 智行2002年入社曙ブレーキ山陽製造㈱業務部 財務経理課小野 克哉1995年入社曙ブレーキ岩槻製造㈱製造部 生産管理1課※ 2014年4月1日付で山形製造㈱より異動白田 紀彦1993年入社曙ブレーキ山形製造㈱品質管理課曙ブレーキ85周年記念行事 akebonoでは、グループのさらなる発展と社会への貢献に向け、社員自ら手作りで記念行事を企画、実施します。テーマは「歴史を振り返る」「将来を考える」「一体感・全員参加」の3つで、全社員に85年間の歴史の積み重ねを実感してもらうとともに、100周年を前に、将来を考えるきっかけにすることを目標としています。 中心となって進めていくメンバーは営業・技術・生産・管理系、国内生産4拠点、グローバルという枠組みで選出された、次世代を担う若手~中堅の社員10名です。また、サポート役として、部・課長クラス6名からなる事務局も組織されています。 当初、記念式典は2014年4月1日に開催する予定でしたが、より内容の充実を図り、全員参加とするため、直前で開催延期を決断。現在は、11月の実施に向け取り組みを進めています。式典だけでなく、年間を通して多くの行事を企画し、akebonoグループ全体にとってより良い85周年とするためにさまざまな仕掛けづくりに取り組んでいます。2013年11月の全社集会の模様。国内生産4拠点を代表するプロジェクトメンバーは、それぞれの拠点から中継で参加。式典の概要や年間行事について発表しました。

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