AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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特集2:akebonoのこれから2015年度の戦略akebonoは各地域の戦略実践に取り組み、グローバルネットワークを活かした成長を続けます。成長戦略の実現に向けて:技術の発信基地の位置づけ。合理化推進で収益基盤を強化売上高:870億円とほぼ前期水準の見込み 営業利益:開発費用やグローバル関連費用により減少し、32億円の見込み2015年度戦略●岩槻再創―ディスクブレーキの生産体制の再構築 国内の主力生産拠点である曙ブレーキ岩槻製造㈱において、国際競争力をつけるために生産性のさらなる向上をめざし、部品受け入れから製品出荷に至るムダな作業を徹底的に見直し、モデルラインを完成させました。これにより、2015年度においても生産量の多い主要製品が流動している老朽化設備を、可能な限り投資額を抑えながら刷新するとともに、国際競争力のある製造コストにしていきます。最終的には、5年後までにモノづくり競争力の創出、働く環境の改善と外部環境への配慮、グローバルベースでの主力拠点の確立をめざしていきます。●生産品目の最適化 小型ドラムブレーキについては、岩槻製造で生産している製品を西日本の製造拠点である曙ブレーキ山陽製造㈱に移管し、競争力ある生産体制を構築し、今後のドラムブレーキの拡販につなげていきます。●福島製造㈱―生産量の大幅変動リスクへの対応 現在、カーエアコン用摩擦材製品の高負荷な受注に対し、曙ブレーキ福島製造㈱1拠点で生産している状況がありますが、北米生産問題を踏まえ、今後のビジネス拡大とリスク回避のため、他拠点との2拠点生産体制を展開し、受注の増加を確実に利益に結びつけていきます。●将来に向けた取り組み 欧州ビジネスの本格立ち上げは日本が主体となり展開しています。最重点製品である高性能ブレーキに対する開発・生産への経営資源を投入することに加え、将来に向けた電動パーキングブレーキ、ならびに環境負荷低減をめざした銅などを使用しない摩擦材の開発を進めていきます。867 870962895 892(億円)(見通し)(年度)05002507501,0002011 2012 2013 2014 2015売上高日本成長戦略の実現に向けて:ABEの建て直しで黒字化をめざす。生産区分の最適化を推進売上高:市場拡大にともなう新規受注により1,656億円の見込み 営業利益:上期は生産混乱の影響を受けるが、通期では収益性を回復2015年度戦略●ABE・ABG―生産体制の改善 ABEは、他生産拠点への生産移管による生産負荷の削減とディスクブレーキ製造設備の増強に取り組みます。下期には3直6日稼働体制に戻し、労務費の削減、スクラップの削減を行い、利益率を高めていきます。 ABGは、摩擦材生産ラインの新設・増強による生産能力向上(ディスクブレーキパッド生産能力を約15%向上)および改善による生産性向上を行い、生産量増加に対応できる体制を構築します。●グローバルレベルでの取り組み―生産バランスの最適化 グローバルレベルでの生産配分の最適化を実施、北米生産品目を生産余力のある他地域へ生産移管し、バランスのとれた生産体制の実現に取り組みます。●北米での取り組み―生産品目の最適化 ABCSのアルミキャリパー専業工場化を進め、集中生産による生産効率の改善を進め、利益率の高い体制をつくりあげます。●日本からの現地支援強化 日本からの熟練スタッフによる現地社員のトレーニング実施により生産能力・生産性向上を図るとともに、人財の育成、現場力強化につなげます。また日本で熟成させたモデルラインの海外拠点への横展開を進めます。●見える化・原価低減の推進 基幹システム(ERP)の全拠点への導入加速と定着により、見える化推進と数値管理の徹底につなげるほか、ABE外部倉庫を廃止し、工場内部倉庫で在庫を一括管理することで、リードタイム短縮による在庫削減、輸送費削減、倉庫費用削減につなげていきます。 キャリパービジネスでは、販売価格見直し交渉および原価低減に加え、付加価値の高いFNC処理(軟窒化表面加工処理)ローターを使ったコーナーモジュールの本格量産開始により採算性向上を図ります。1,4031,656963 9841,228(億円)(見通し)(年度)01,0005001,5002,0002011 2012 2013 2014 2015売上高北米18 AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社

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