AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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 心身ともに健やかに働ける環境づくりに向けた課題・リスクを抽出し、迅速に解決を図るとともに「労働衛生」取り組みの標準化の中で、健康配慮義務の遂行と自己保健義務の浸透をはかります。2014年度の振り返り? 社員の心身にわたる健康管理を推し進めるために、事業場内産業保健スタッフ体制の見直しを進めました。2015年4月よりAi-Cityおよび曙ブレーキ岩槻製造㈱において産業医勤務体制を拡充し、専属産業医契約としました。Ai-Cityにおいては、メンタルヘルス対策に専門家の視点を導入するため、精神科医との契約を締結しました。? 安全衛生委員会との連携を更に強いものとする為、岩槻製造に引き続いてAi-Cityにも、衛生に特化した部会を立ち上げました。? 前年度に継続して、外部団体の活動に参画し同業他社のメンタルヘルス活動に向けた様々な施策を検討しました。具体的には一般社団法人 日本自動車部品工業会の実務者連絡会に参加し、メンタルヘルス教育モデルを作成しました。ラインケア教育に関しては、社内の新任幹部職研修の中で実際に活用しています。職制から医務室のスタッフに相談することをアドバイスされ面談にくる方や家族に関する相談なども増えており、自らケアする気づきを促すことと併せて取り組みます。2015年度の課題? メンタルヘルスケアに関して 導入済みのストレスチェックに関して、2015年12月1日施行のストレスチェック義務化のガイドラインを確認しながら、個人・組織診断結果を活用した施策展開に繋げます。? 健康管理体制の整備強化に向けて Ai-Cityおよび岩槻製造において展開する施策・好事例を、国内他拠点や海外と連携しながら優先順位を設定し、国内外他拠点での横展開を進めます。? 健康保険組合と連携・協働(コラボヘルス) 健康保険組合が策定し厚生労働省に提出した『データヘルス計画』と連携をとりながら、PDCAをまわしつつ疾病予防および早期発見・早期治療への手立てとして施策展開します。 また、目標設定型健康づくり運動である「健康あけぼの21」の参加状況が低迷しており、 プログラム・メニューの見直しによる参加率向上を推進します。労働災害発生率■ 国内労働災害発生率(休業度数率)■ 海外拠点の休業災害度数 グローバル安全会議開催、各種安全教育などに取り組んだ結果、休業災害度数は過去最良の0.2を記録しました。今後も休業災害防止に向けた取り組みを進めていきます。上図は各国労働安全衛生局の休業災害度数の算出方法に基づき提出されたデータです。全米(輸送用機器製造業)は、米国労働省ホームページのデータを引用しています。2014年の全米平均データは2015年6月現在、未公表のため空欄となっています。2008年から2009年はABG、ABEのデータで、2010年よりABCS、ABCTのデータを加えています。また2011年よりAAIJを集計範囲に加えています。健康管理の基本 企業の健康に対する視点としては、社員の健康が企業と社会に必要不可欠な柱であるという不変の認識のもと、以下の視点で活動を継続して展開しています。 1. 社員の生活の質向上? 心身の健康と家庭や職場の良好な人間関係 2. 健康で安心して働ける職場づくりへの対応? 長期欠勤や不調による労働遂行能力・生産性低下の防止? メンタルケアの推進および医療費の圧縮 3. リスクへの対応? 不健康による労働災害・通勤災害・品質不良の撲滅? 伝染病疾患への初動体制の確立製造業・全国同業種: 死傷者度数率=労働災害による死傷者数/延べ労働時間数×100万曙ブレーキ: 休業度数率=休業災害件数/延べ労働時間数×100万1.05 1.001.09 1.120.98 0.98 0.99 1.01 1.01 0.99 0.980.260.400.4200.420.940.130.471.060.410.510.190.350 0 00.2520.58 0.56 0.55 0.550.470.63 0.580.48 0.48 0.48休業度数率’02 ’03 ’04 ’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13 ’14(年)00.51.01.5 :製造業    :全国同業種    :曙ブレーキ工業休業災害度数:全米平均(輸送用機器製造業) :akebono(北米+インドネシア)0.4 0.31.10.21.1 1.10.41.2 1.10.70.91.30.5’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13 ’14(年)0.01.02.00.51.5会社情報経済性報告環境報告社会性報告特集 2 特集 1AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社 35

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