AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
4/64

 akebonoはブレーキの「専業」ではありますが、自動車のみならず、鉄道車両、産業機械や建設機械などさまざまな産業機器に製品を供給しています。業界をまたいだ、摩擦と振動に対する深い知見を基に摩擦ブレーキを極めることで、事業の裾野をさらに広げていきます。 中長期的な視野から2007年にF1への参入を果たしたように、「独立」であるがゆえに、経営判断に高い自由度があります。系列に属さないことを緊張感として持ちつつも、10年、15年先を見据えた技術の探求・実現に注力しています。高性能量販車(ハイパフォーマンス車)向けのブレーキ供給に踏み切ったのも、新たな技術や知見を獲得するためでした。技術面、コスト面で難航するなど、極めて高いハードルでしたが、確かな手応えを得つつあります。 これらを踏まえ、「製造会社」としてモノづくりに特化しているからこそ、競争に勝つための知恵が育ち、そこに集う人間も成長していくのだと思います。akebonoのあるべき姿を明確に打ち出す 自動車業界では、さらなる環境対応、電動化や自動運転の実現などに向けて技術革新が進んでいます。自動車メーカーは性能向上とコスト競争力の強化を目的としてプラットフォーム(自動車の基本構成部分)のグローバル化や部品のモジュール化を加速させています。自動車部品メーカーもこれらの動きに呼応するために、メガサプライヤーによる部品メーカーの買収が行われ、さらなる巨大サプライヤーが誕生しています。こうした中、akebonoは「小規模専業独立製造会社」という立ち位置で、高い専門性とスピード感で差別化を図っていきます。 「小規模専業独立製造会社」は、次のようなakebonoの強み、akebonoらしさに説明することができます。 「小規模」ならではの小回りの良さを活かしていきます。ただしメガサプライヤーに比べて資金力が限られるため、選択と集中は欠かせません。お客様の困りごとやニーズに応えきれていない部分をさらに深掘りし、より素早く、的確に応えていきます。トップメッセージ大きな変革が進む自動車業界の中にあって「小規模専業独立製造会社」を立ち位置に、さらにグローバルな飛躍をめざします。2 AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です