AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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調達段階での取り組みakebonoは、お取引先様とともに、より良い環境品質の実現をめざします。サプライチェーンの安全推進 企業存続の大前提として、安全・環境・CSRが上げられます。特に安全については、安全な職場環境でこそ、安心な作業が可能となり、そこから品質確保が出来てコスト競争力に繋がります。 しかしながらここ数年、連続してお取引先様にて、重大災害が発生している状況です。akebonoは、サプライチェーンの安全について、労働災害「0(ゼロ)」をめざし活動します。取引先総会や誠和会研究会活動にも安全をテーマに取り上げ、お取引先様にたいして安全な職場造りの展開をお願いしています。紛争鉱物への対応 内戦状態が続くコンゴ民主共和国およびその周辺国の武装勢力の資金源を断つため、同地域の特定鉱物(紛争鉱物)に由来する金属に関しての調査報告義務が米国議会により法制化(ドット・フランク法 第1502条)されました。当該調査には、サプライチェーンを通した鉱物産地調査が必須です。 akebonoは、CSR調達の観点から、業界標準に則り調査を展開しており、紛争鉱物の使用は確認されておりません。 2015年度は、正式調査開始から3年目となり、お取引先様のさらなるご理解とご協力をいただき調査票の回収率の向上に努めていきます。世界各地域にて取引先総会を開催 akebonoはお取引先様に当社の取り組みをより深く理解していただくために、『取引先総会(サプライヤーズミーティング)』を毎年開催しています。 2014年度は以前より継続している日本・北米・インドネシア・タイでの開催に加え、中国( 広州・蘇州)でも開催し、グローバルでの活動をさらに拡大しました。 この活動の中で当社の中期経営計画達成に向けた各部門の方針をご紹介し、グローバル各地域における当社の取り組みを共有化していただいた上で、各地域のお取引先様の国際競争力向上のために、品質向上活動の強化と継続的な原価低減活動の取り組みをお願いさせていただいています。当社もお取引先様との相互協力のもと、それぞれの社内関係部署を巻き込み、聖域なき原価低減と品質向上を進めていきます。インドネシアで開催されたサプライヤーズミーティング2015年2月25日タイで開催されたサプライヤーズミーティング 2015年2月27日中国(蘇州)で開催されたサプライヤーズミーティング2015年3月26日日本で開催された取引先総会 2015年2月5日【グリーン調達、グリーン購入】グリーン製品の製造に必要な資材や副資材、または事務用品、OA機器などを対象に、より環境負荷の少ない製品を優先して購入する活動。【紛争鉱物】紛争地域およびその周辺国・地域で採掘された鉱物のうち、武装勢力の資金源となっているものを指す。ドット・フランク法 第1502条で対象となるのは、コンゴ民主共和国およびその周辺国で産出されるタングステン・タンタル・金・錫などを含有する鉱物。【GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)】日米欧の自動車、自動車部品、化学メーカーで制定した、業界共通の管理化学物質リスト。自動車メーカーなどへ供給される部品や材料などに含まれる可能性のある ① 各国の法規対象物質をベースとする規制対象物質 ② 今後規制が見込まれる物質 ③ 人体や環境に影響をもたらすことが科学的に証明されている物質などの物質が対象となっており、これらを「すべての用途において禁止」「使用目的によって禁止もしくは申告を要求」「しきい値を超えて使用する場合は申告を要求」などに分類している。グリーン調達ガイドラインにおける環境負荷物質の管理ランク対象化学物質を以下に挙げる3つのランクに分類して、管理を進めています。管理ランク対象物質実施事例使用禁止法令で製造や使用が禁止もしくは厳しく制限されている物質製造または使用を禁止する。使用中のものがあれば、全廃計画を策定する使用制限将来的に製造等が規制される物質および法令で排出基準が設けられている物質代替・削減方法を調査し、削減計画を立案する使用情報適正管理GADSL(Global AutomotiveDeclarable Substance List)で使用量を要申告としている物質使用情報を管理し、削減に努める40 AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社

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