AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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2014年度業績 完成車メーカーの海外生産移管による国内生産の減少に加え、消費税増税前の駆け込み需要の反動減による新車販売不振の影響もあり、自動車販売は低調となりました。震災復興需要などによるインフラ事業の拡大を背景としたトラックなどの商用車販売が増加したことや、産業機械向け製品の需要が増加しましたが、国内自動車販売の低迷による減収や海外向け補修品の製品売上高減少の影響が大きく、売上高は867億円(前年度比2.8%減)にとどまりました。利益面では、受注減少による影響はあったものの、生産や調達の合理化、経費削減効果の実2014年度業績 経済状況の改善や、自動車ローンの低金利などもあり自動車販売は対前年度比で5.9%増加しました。北米事業では、円安による影響(112億円)などもあり、売上高は1,403億円(前年度比14.2%増)となりました。利益面では、第2四半期以降、特にABEにおいて、生産数量の大幅な増加およびモデルチェンジなど新規受注製品の生産立ち上げが重なり、ディスクブレーキの一部生産ラインの負荷が高くなりました。この高負荷に、3直7日のフル稼働で対応したため、労務費や緊急輸送費用などの想定外のコストが発生しました。生産混乱を収束に向かわせるため、日本からの支援など人的リソースの投入や日本を含む他生産拠点への生産移管、設備の増強などさまざまな対策を講じてきましたが、第4四半期になっても一部の完成車メー現や海外グループ企業からのロイヤリティ収入の増加などもあり、営業利益は36億円(前年度比5.1%増)となりました。次期業績見通し 売上高については、当期とほぼ同じ水準を見込んでおります。また営業利益については、ディスクブレーキの生産体制の再構築、生産品目の最適化、生産量の大幅変動リスクへの対応、また当社の最重点製品である高性能ブレーキに対する開発・生産や将来に向けた電動パーキングブレーキ、ならびに環境負荷低減をめざした摩擦材の開発といった将来に向けた取り組みなどの施策を確実に実行し、収益力の向上に努めています。カーの増産対応のため冬期休暇中も工場を稼働させたことにより、残業などの追加費用が発生しました。同様にABGにおいても、第4四半期において、ディスクブレーキパッドの受注が急増し、3直7日稼働での対応や冬季休暇中の出勤による労務費などの追加費用が発生したこと、完成車メーカーおよびお取引先との価格改定の一部ができなかったことにより、32億円の営業損失(前年度は営業利益7億円)となりました。次期業績見通し 現地幹部人財の活用をさらに推進するとともに、安定的に利益が出せる体制構築の迅速化を図っていきます。売上高は、米国自動車販売が好調であるとともに、新規受注製品の立上げ、為替影響もあり、大幅に増加する見込みです。営業利益については、収益構造の正常化を進め黒字化を図っていきます。6001,2000(億円)(年度)(見通し)870931 962895 892 8672010 2011 2012 2013 2014 2015売上高1,0002,0000(億円)1,070963 9841,4031,6561,228(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015売上高40800(億円)3271592334 36(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015営業利益△25△50025△75(億円)△24△5417△32(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015営業利益32%売上高比率52%売上高比率日本北米44 AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社

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