AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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2014年度業績 ユーロ安を背景に消費者マインドが改善したことや、一部の地域で小型車の販売が伸びたことから、自動車販売台数は前年度比で増加しました。欧州事業においては、グローバルプラットフォーム(全世界での車台共通化)に対応したブレーキ製品(当社アジア拠点からの輸入)の取引が増加し、売上高は89億円(前年度比19.9%増)となりました。利益面では、ブレーキパッドを中心とする摩擦材ビジネス(新車組付用・補修用向け共)が減少したこともありましたが、不採算ビジネスの価格適正化や合理化効果などもあり、営業損失は5億円(前年度は営業損失6億円)にとどまりました。2014年度業績 中国では、景気減速の影響により、自動車生産・販売ともに伸び率(前年度比6.8%増)は鈍化傾向にあるものの、依然安定した成長基調を保持しております。新規ビジネスや日系完成車メーカーからの受注の増加、円安による影響(11億円)もあり、売上高は143億円(前年度比32.4%増)となりました。利益面では、人件費の上昇や生産拡大にともなう償却費負担の増加などがあったものの、営業利益は17億円(前年度比6.5%増)と売上高とともに過去最高を達成しました。 タイでは、年初からの政情混乱による景気減速なども影響し、新車販売は前年比で低迷が続いており(前年度比33.7%減)、売上高は55億円(前年度比10.8%減)となりました。利益面では、受注落ち込みによる影響があったものの、生産合理化の効果もあり、営業利益は3億円(前年同期比50.5%減)を確保しました。次期業績見通し 欧州のディスクブレーキ生産拠点であるABSKが本格稼働することになり、創業の初期費用がかさむことで営業損失が拡大しますが、当社の戦略のひとつとして掲げている高性能ブレーキビジネス拡大にとって重要な拠点と位置づけ、今後の事業基盤確立を行っていきます。加えて、欧州ビジネスをさらに拡大するため開発体制の強化も進めるとともに、本格的なAASAの合理化や収益構造の適正化などを継続推進し、欧州の基盤を強化していきます。 インドネシアでは、日系四輪自動車メーカーからの受注の減少や二輪車販売の減少、為替換算による影響(△7億円)もありましたが、欧州向けのグローバルプラットフォームに対応したブレーキ製品の売上が増加したこともあり、売上高は164億円(前年度比4.4%増)となりました。利益面では、人件費の上昇に加え、ルピア安による原材料などの調達コストの増加、為替換算の影響(△1億円)が大きく、営業利益は18億円(前年度比12.9%減)となりました。次期業績見通し 中国・アセアン地域においては、経済の拡大のスピードが鈍化しておりますが、当社グループにおいては、新規受注獲得により、当期に比べてさらに増収を見込んでおり、それを確実に増益に結びつけていきます。601200(億円)1094450 497489(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015売上高2505000(億円)451226 221243326362(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015売上高△5△1005△15(億円)△0△4△8△6 △5△12(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 2015営業利益25500(億円)(年度)(見通し)2010 2011 2012 2013 2014 20154537 35244238営業利益3%売上高比率13%売上高比率欧州アジア会社情報経済性報告環境報告社会性報告特集 2 特集 1AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社 45

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