AKEBONO REPORT 2015 事業・CSR活動報告
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真のグローバリゼーションに向け、会社のあり方を見直す 現代のように価値観が多様化した時代にあっては、社内も多様化していかなくてはなりません。akebonoがめざす「真のグローバリゼーション」を実現する上で会社のあり方そのものを変えるには、ダイバーシティによるコミュニケーションの転換が欠かせません。ダイバーシティの推進によって今後さらに増えるであろう価値観の相違を経営に活かしていくために相互理解をいかに実現するかが重要になってきます。 もう一つ重要なことは、責任と権限をより明確に定めることです。ダイバーシティが進んで異文化の人たちがさまざまなやり方で仕事を行うようになると、それぞれの責任と権限の明確化は必須だと考えます。さらなるダイバーシティの促進に本腰を入れて取り組むため、役員の評定に、ダイバーシティの進展や部下の育成といった項目を加えました。結びにかえて 今回の「AKEBONO REPORT 2015」は、akebonoが「小規模専業独立製造会社」として「真のグローバリゼーション」に向け、どのような取り組みを進めているか、その展望に力点を置いて編集いたしました。「安心と安全を提供する」ことを確固たる軸とするakebonoに引き続き変わらないご支援をお願いいたしますとともに、本レポートへの忌憚のないご意見、ご感想をお寄せいただきますようお願いいたします。2015年6月 そして私は、「小規模専業独立製造会社」という言葉に“人間にしかできないこと”に徹底的にこだわり、“一人ではできないことをみんなでやり遂げる”akebonoでありたいという想いを込めています。こうした取り組みを通じて「akebonoに任せておけば、安心。他社にはできないから、akebonoに」という評価を確立していきます。次期中期経営計画の策定を視野に、取り組みを加速 akebonoは2014年度(2015年3月期)決算において、北米における生産混乱を主因に業績が悪化するとともに、2012年11月に策定した3年間の「新中期経営計画akebonoNew frontier 30-2013(aNF30-2013)」の最終にあたる2015年度(2016年3月期)についても、目標とする営業利益200億円の達成が厳しい状況となりました。akebonoでは、生産能力の増強、生産品目や生産拠点の最適化などにより、北米の生産問題を早期に解決し、利益の出せる体質への転換に全力を挙げて取り組みます。 2015年度の方針として、「岩槻発ABC経由世界へ」「欧州事業基盤新築」に取り組んでいきます。 時代の潮流は、インターナショナリゼーション(国家間規模の一方通行)からグローバリゼーション(地球規模のネットワーク)へと大きく転換しています。日本製に匹敵する品質の製品を海外で製造するのではなく、これからは現地のニーズ、スペックやコストに即した製品をタイムリーに提供していくことが鍵を握ります。これを実現する上で、日本の役割がますます重要になります。 岩槻製造㈱はakebonoにとってモノづくりの中核をなすべき拠点であるにもかかわらず、他拠点の応援で人的にも手薄となり、改善が進まないところがありました。新たに完全子会社化した山陽製造㈱が西の拠点として岩槻の補完を行うことにより、岩槻の効率化強化を進めていきます。 米国はakebonoにとってもっとも重要な市場であるため、今回の問題を早期に克服した後は岩槻の技術を米国で展開するだけでなく、今まさに必要とされるグローバル人財を米国拠点から輩出するとの視点から再構築し、日米を基軸にしたグローバリゼーションをさらに加速していきます。 一方、これまで市場シェア1%未満と、akebonoにとって参入が非常に困難であった欧州では、高性能量販車向けブレーキ供給をテコに、ようやく今後の展望が見いだせる事業レベルとなりました。今後の展開にあたっては、供給、開発、営業、品質保証に至るまですべてを“新築する”構えで臨み、欧州メーカーのニーズに技術力、素早さ、そしてコスト競争力をもって応えていきます。 これらの取り組みを次期中期経営計画の策定につなげていきます。代表取締役社長AKEBONO REPORT 2015 曙ブレーキ工業株式会社 3

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