AKEBONO REPORT 2016
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クの確立」は、地域軸から製品軸へのビジネスの転換を意味します。製品別に5つの事業部を設け、それぞれに営業・開発・調達・生産・生産技術の機能を振り分け、地域を限定することなくグローバルで戦略を策定することにより、製品ごとの収益性を向上させるとともに、グローバルでの競争力を強化していきます。akebonoにとって大きなチャレンジとなりますが、ビジネス体系を変えていかなくてはいけないと思っています。「ハイパフォーマンスブレーキビジネスの拡大と欧州事業の新築」については、スロバキア工場が本格稼働することで欧州におけるディスクブレーキ一貫生産供給体制が実現します。今後は、ハイパフォーマンスブレーキの開発や生産で培った技術を量販車向けブレーキにも適用していくことで、製品の一層の差別化を図っていきたいと考えています。akebonoは一刻も早い立て直しと持続的な成長に向け、市場の変化に対応する新たな体制づくりと企業価値向上に向けた施策の実現に全力で挑戦していきます。早期の黒字化を実現し、ステークホルダーの皆様の信頼を回復するためグループ一丸となって取り組んでまいります。そのためには、akebonoの特徴である「小規模専業独立製造会社」という立ち位置を最大限に活かしていかなければなりません。「小規模」であるが故の迅速な意思決定力を活かし、「専業」ならではの摩擦と振動に関する深い知見を活かして事業の裾野をさらに広げるチャレンジを行います。「独立」であるが故の自由度を活かした新たな分野への進出を試み、「製造」にこだわることで無から有を生み出します。「会社」で大切なのは人財です。akebonoは真のグローバル人財を育成していきます。「安全と安心を提供する」ことを確固たる軸とするakebonoは、グローバル経営の新たなフェーズに挑戦していきます。ステークホルダーの皆様におかれましては引き続きakebonoに変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします。2016年6月けのハイパフォーマンスブレーキは、その性能が高く評価され、想定以上の受注を得ることができたものの、少量生産での立ち上げを前提としていたため、大規模受注に対応するための欧州内での生産体制構築が間に合わず、サウスカロライナ州のコロンビア工場で生産を行うこととなり、北米から欧州への輸送コストが膨らみました。これらの結果を踏まえて、akebonoを改めて成長軌道に戻すために、2018年度を最終年度とする新中期経営計画「akebono New Frontier 30 - 2016」を策定しました。新中期経営計画では、これまでの「売上重視」からの脱却を図り、将来へ向けて経営基盤の再建を目指します。「北米事業の立て直し」、「製品別事業部制への移行によるグローバルネットワークの確立」、「ハイパフォーマンスブレーキ(高性能量販車向けブレーキ)ビジネスの拡大と欧州事業の新築」を目標に掲げ、これらを達成することにより健全な財務体質への回復を実現し、持続的な成長へとつなげる計画です。「北米事業の立て直し」については、2016年4月に、米国での企業再生に実績のある新しいCEOを、そしてその後に新CFOを迎え入れ、現地主導でマネジメント体制を強化しています。また、外部コンサルタントの支援も得て、さまざまな経営・財務データの把握と課題の抽出を開始しており、今後、生産拠点の最適化や販売管理費の削減、マネジメント人財の育成や人員の適正化などにつなげていきます。「製品別事業部制への移行によるグローバルネットワー新中期経営計画「akebono New Frontier 30 ‒ 2016」「小規模専業独立製造会社」としての特徴を活かす代表取締役社長ごあいさつAKEBONO REPORT 2016曙ブレーキ工業株式会社10
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