AKEBONO REPORT 2016
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TOPICS北米経営体制の改革をリードする米国子会社の社長兼CEOにDr. Wilm Uhlenbeckerが就任2015年度の振り返りEurope2016年度の事業戦略と見通しDr. Wilm Uhlenbecker北米の生産混乱の収束とガバナンスの強化を含めた北米経営体制の抜本的な改革に着手するために、akebonoの米国子会社で北米本社機能をもつABCの社長兼CEOにDr. Wilm Uhlenbecker(ヴィルム ウ-レンベッカー)が就任しました。Dr. Uhlenbeckerは、機械工学博士号ならびにMBAをドイツのRWTH Aachen Universityで取得し、技術開発、品質管理など複数の分野においてマネジメントを経験してきました。同氏は戦略的な原価低減と生産拠点のリストラクチャリングを実施することで、企業を復活させてきた実績があります。北米事業は今後、同氏のリーダーシップのもと、現地主導にて経営体制を強化していきます。穏やかな景気回復の影響を受け、自動車販売台数は前年より増加しましたが、依然として欧州債務危機前の水準を下回っています。欧州事業においては、一部の補修品ビジネスが減少したものの、グローバルプラットフォーム(全世界での車台共通化)に対応した製品(アジア拠点からの輸入)や、ハイパフォーマンスブレーキ製品の売上(当社北米拠点からの輸入)が好調なこともあり、売上高は109億円と対前期比20億円(+22.2%)の増収となりました。利益面では、スロバキア工場の操業開始に伴い人件費や減価償却費などの費用が嵩んだことや将来の拡大を睨んだキャリパービジネスの営業体制構築に伴う費用が発生しましたが、ディスクブレーキパッドの販売価格の適正化や生産工場における生産工程の改善効果が出始めてきていること、調達合理化の効果などもあり、営業損失は9億円(前年同期は営業損失5億円)にとどまりました。2016年度の売上は微減する見込みです。営業損益については、製品別の構成変化とともに、将来に向けたハイパフォーマンスブレーキ生産立上げに係る費用が増加することにより営業損失が続く見込みです。事業概況AKEBONO REPORT 2016曙ブレーキ工業株式会社24

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