AKEBONO REPORT 2016
27/48
2016年度の事業戦略と見通しグローバルでの競争力強化の一環として設立されたA&M Casting (Thailand) Co., Ltd.にて火入れ式を実施TOPICSていますが、輸出台数はピックアップトラックに加えて、エコカーの世界拡販が加わった影響を受け、同国における車の生産台数は過去最高を更新しました。タイ事業においても、内需の不振を好調な輸出が補い、完成車メーカーに加え、中近東向けを中心にした補修品売上高が増加したことから、売上高は60億円と対前期比5億円(+9.8%)になりました。利益面では、減価償却費の増加などがありましたが、補修品の受注増加による利益貢献が大きく、営業利益は5億円(+81.1%)と増収増益になりました。インドネシアの2015年度における自動車、二輪車市場は生産・販売ともに前年比で大きく下回ったものの、国内販売市場は中長期的に今後さらなる拡大が期待されます。インドネシア事業においては、内需の低迷や日系四輪自動車メーカーにおける年度末の在庫調整による減産、二輪車メーカーからの受注の減少などがあったものの、欧州向けグローバルプラットフォームに対応したブレーキ製品の出荷が好調だったことなどもあり、売上高は166億円と対前期比2億円(+1.1%)の増収となりました。利益面では、受注の減少に加え、人件費の上昇や減価償却費の増加などもあり、営業利益は17億円と対前期比1億円(△7.6%)の減益となりました。引き続き中国を中心とした積極的な事業展開により売上は増加を見込んでいるものの、利益面においては製品別構成比率の変化、労務費の高止まり、環境対策費用の増加などもあり、今期並みの営業利益を見込んでいます。akebonoは、2014年10月、タイに(株)真岡製作所との合弁会社として、自動車用鋳鉄部品の製造会社、A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.を設立しました。当合弁会社では、AKBT向けに、ブレーキキャリパー用鋳鉄部品を中心として2017年までは月産600トンを生産し、2018年以降市場動向を見据えながら、月産1,300トンへの拡大を予定しています。また、タイでの鋳鉄部品の他社への販売も検討しています。2014年12月に定礎式を行い、2015年12月には、曙ブレーキ工業および真岡製作所の両社の幹部が参加して火入れ式を行いました。火入れ式に参加した役員、従業員子会社の概要(1) 名称 : A&M Casting (Thailand) Co., Ltd. (2) 所在地 : タイ王国ラチャブリ県ラチャブリ工業団地内 (首都バンコク 西約100 km)(3) 代表者 : 長崎正視(4) 事業内容 : 自動車用鋳鉄部品の製造および販売(5) 設立 : 2014年10月(6) 出資比率 : 曙ブレーキ工業(株) 74.9% (株)真岡製作所 25.1%(7) 敷地面積 : 約37,000m2(8) 建屋面積 : 約5,000m2(9) 生産開始 : 2016年8月予定事業概況AKEBONO REPORT 2016曙ブレーキ工業株式会社26
元のページ
../index.html#27