AKEBONO REPORT 2016
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社会・環境への取り組みakebonoは、さまざまな活動を通じて社会に貢献しています。akebonoでは、1965年から就職進学制度を実施しています。就職進学制度とは、働きながら短期大学の保育課第二部(夜間課程)や栄養専門学校に通い、3年間で幼稚園教諭二種免許状、保育士資格や栄養士資格が取得できる制度です。そのため本制度を利用する学生は「保専生」と呼ばれています。就職進学制度は、現在は福島製造でのみ実施されています。保専生は、寮での共同生活を送りながら、交代勤務に就くことで学業と仕事とを両立させます。その給与から学費を支払うことで、自分の力で学校を卒業し、資格を取得することができます。資格取得後は、akebono以外の企業や幼稚園、保育所などに就職します。50年以上にわたって継続されているこの就職進学制度を利用した卒業生は3,000人を超え、親子2代でこの制度を利用した方もいます。akebonoはこの就職進学制度を通じて、保専生を中心とした地域住民とのつながりを大切にするとともに、若者の将来の夢の実現を支援していきます。福島製造敷地内には桃苑寮と呼ばれる保専生を支援するための寮があります。この寮が老朽化してきたため、2015年度に新築し、2016年3月に竣工式が行われました。海外からのインターンの受け入れを積極的に行うと同時に、インターンと社員の交流を促進する教育プログラムを設け、グローバル人財の育成に役立てています。2012年からテーマを設定して意見交換を行う「インターンシップ フォーラム」を開始しました。2014年からはインターンシップに限定せず、グループ企業への出張者や研修生も参加可能として、各国の紹介(産業、文化など)や質疑応答を通じてお互いの国を理解する「ダイバーシティフォーラム」に名称と内容を変更し、総勢60名が参加しています。今後もより多くの社員に海外の多様な価値観に触れる機会を提供し、グローバルで活躍できる人財を育成していきます。各地で地元の小・中学生、企業などの会社・工場見学を積極的に受け入れ、交流を図っています。2015年度は、社会科見学の一環として埼玉県の小学校4校、159名以上のAi‐City(本社)見学を受け入れました。会社説明、Ai-Museum(ブレーキ博物館)やブレーキ技術教育巡回車両の見学、モノづくりセンターでの体験を通してakebonoとその製品への理解を深めてもらうとともに、安全意識の向上に努めています。今後も国内だけでなく、海外を含めた地元企業や地域の方々と一緒に学び、成長していくことができるような取り組みを継続して進めていきます。社会貢献小学生のAi-City見学の様子新築された桃苑寮将来を担う学生を支援する「就職進学制度」インターンシップ会社・工場見学の受け入れアメリカ、イギリス、イタリア、インド、ギリシャ、スウェーデン、オーストリア、スペイン、タイ、スロバキア、ドイツ、トルコ、フランス、フィンランド、ポルトガル、メキシコ、モロッコ、カナダ、ハンガリー、オランダ、ポーランド【インターン出身国】AKEBONO REPORT 2016曙ブレーキ工業株式会社36

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