AKEBONO REPORT 2016
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コーポレート・ガバナンスakebonoは「曙の理念」と「akebono 21世紀宣言」に基づき、2005年からコーポレートブランド経営を導入しています。akebonoのコーポレートブランド経営は、事業を通じて接する重要なステークホルダーを、お客様、株主様、社員という3つの視点で捉え、そのバランスを取りながら企業価値を向上させていく考えに基づいています。2005年10月には「目指す企業像」を表した「ブランドステートメント」を制定し、コーポレートブランド推進活動を本格的にスタートしました。この活動は「曙の理念」を実現し、社会から選ばれ続ける存在となることを狙いに、自社ブランドへの誇りに支えられた社員の自発的行動によってakebonoの強みを伸ばしていくものです。2008年度からは高めたい企業イメージを「製品・サービスの質が良い」「技術力がある」の2つに絞り込み、今まで以上に企業としての魅力や実力を高めることで、akebonoブランドのさらなる飛躍を目指しています。akebonoでは、企業の社会的責任(CSR)は、企業の存続条件そのもので、確実に果たしていかなければならない要件であるという考えのもと、個々の活動に取り組んでいます。社会から求められる基本的なCSR活動を経営の「基盤整備」として位置付け、これらの活動とともに、社会価値と企業価値をより一層高める戦略的CSR活動を含めた一連の取り組みをブランディングと定義しています。akebonoは今後も、「理念の実現・実践を目指し、安全と安心を社会に提供し続け、強みを伸ばす」ことを念頭に持続的成長を目指していきます。コーポレートブランド経営を効率的に実践するため、akebonoでは独自の「コーポレートブランド意識調査」を実施しています。この調査は、ブランディング推進活動を進めていく上で、PDCAをしっかりとまわしていくために必要不可欠な取り組みとして、2005年のコーポレートブランド経営導入時から毎年行っています。調査対象は、国内外の全社員だけでなく、各分野のお客様やお取引先様など広範囲にわたります。2015年度も日本・北米・欧州・アジアのすべての拠点で調査を実施しました(回答者数: 合計6,928名)。akebonoに関係するさまざまな方々からの評価をしっかりと受け止め、満足度向上に向けた活動につなげるべく、その評価結果およびご意見を「ブランドレポート」という冊子にまとめています。冊子は日本語、英語、フランス語、中国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語で制作し、グローバルで共有することで、次年度の活動に活かしています。2015年度より、社員意識調査におけるコーポレートブランド経営の具体的な活動に対する認知度の目標値を80%以上と設定しています。2015年度は山陽製造で前年度の55.1%から68.3%、アロックスも前年度の79.5%から85.1%と、大幅に向上しました。今後も調査結果を活かした地道な活動を確実に進めていくことで、社員の意識の高まりをすべての業務品質の向上につなげていきます。「曙の理念」を持続的に実現していくために、方針を定めて社員教育などに取り組んでいます。マネジメント・システム| コーポレートブランド経営とCSR冊子「ブランドレポート2015」コーポレートブランド経営とCSRの位置付けコーポレートブランド意識調査とブランドレポートakebonoにおけるブランディングとCSRの関係概念図凄い会社/良い会社/好きな会社/選びたい会社「曙の理念」の持続的な実現(圧倒的な存在感を持つ強いブランド確立)企業の社会的責任を果たす(社会で持続的に活動する資格のある会社)戦略的CSR基本的CSR卓越分野基本分野達成度安全・品質人権・労働環境社会貢献リスクマネジメントコンプライアンス情報開示「製品・サービスの質が良い」「技術力がある」CSR方針:理念の実現・実践を目指して、安全と安心を社会に提供し続けるブランディングAKEBONO REPORT 2016曙ブレーキ工業株式会社42

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