AKEBONO REPORT 2017
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1 北米事業の立て直し2 製品別事業部制への移行によるグローバルネットワークの確立北米事業の立て直しに向けた諸施策の成果が計画以上の速いスピードで実現し、業績を大幅に改善することができました。2017年度以降の黒字化の目途もつきまし当社は、日本・北米・欧州・アジアの各地域で展開しているビジネスの連携をさらに深め、グローバルでの競争力強化を目的に、製品別に営業・開発・調達・生産・生産技術の機能を振り分けた5つのビジネスユニット(BU)具体的取り組み進捗施策1組織・管理体制の抜本的改革現地主導によるマネジメント体制強化● 企業再建実績のあるCEOと経験豊富なCFOの採用● 工場長(ABEおよびABG、ABCS)の採用● プログラムマネージャー(PM)の採用● 2016年4月以降CEO、CFO、工場長、PM、生産部門長、調達部門長を採用● 2017年2月には、人事部門長およびABCS工場長を採用● 各部署/部門のキーパーソンを中心とした組織再編を完了● 就労環境を改善施策2生産性改善生産負荷低減による生産性改善● 一部生産品目を他生産拠点に移管● 改善活動を推進● 生産工程の改善活動の推進や計画的な予防保全の実施● 日本およびタイへのブレーキパッドの一部生産移管完了● 一部ラインを除き稼働日は3直7日から3直6日もしくは2直へと改善施策3生産能力増強新規生産設備導入による生産能力増強● ABCSのアルミ鋳物生産能力増強● ABGにアフターマーケット用パッドライン増設● ABCS:2016年10月より新ライン稼動開始 さらに生産能力の増強を予定● ABG:2017年2月に1ライン稼動 2017年末1ライン稼動予定施策4販売価格と仕入れ価格の見直し収支構造改革● 2016年初めより販売価格および仕入れ価格の適正化も含めた見直しを開始● 収支構造を改善、今後の業績に寄与させるビジネスユニット(BU)発足対象製品方針HP BU2016年1月高性能量販車用ディスクブレーキ、パッド欧州地域を軸に、競争力の強化とともに市場シェアの拡大を図るFoundation BU2016年1月ディスクブレーキ・ドラムブレーキなど機構部品「akebonoのモノづくり」をグローバルで強化。受注拡大とともに利益成長を目指すインフラ&モビリティシステム(AIMS)BU2016年4月産業機械用製品、鉄道車両用製品、センサー製品技術の深化・融合による新たなビジネス分野を開拓。売り上げ拡大につなげるFriction Material BU2016年10月ブレーキパッド、ライニングなどの摩擦材製品材料技術、NVH※解析・制御技術などakebonoの強みを深化し、競争力を強化補修品 BU2016年10月ブレーキパッド、ライニングなどの補修品新興国市場などのニッチマーケットを含め、グローバルで収益を拡大※ NVH:ブレーキの快適性を損なう諸々の現象。(Noise:鳴き、Vibration:振動、Harshness:路面の凹凸による振動)製品ごとの収益性を向上させながらグローバルでの競争力を強化する● 営業・開発・調達・生産・生産技術などの機能を振り分けた製品別事業部制の導入● 地域ごとのマーケティング機能強化によるグローバルでの戦略策定● S+t(標準化+特性)をべースにしたグローバルでの製品戦略の展開● グローバル調達活動による合理化の推進た。引き続き、工場オペレーションの効率化、生産性の改善に努め、黒字体質の定着を目指します。を発足させました。事業部ごとの課題の抽出と仕組みの構築を加速させ、製品ごとの収益性を向上させるとともに早期のグローバルネットワークの確立を目指します。AKEBONO REPORT 2017 22Part 2 経営状況

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