AKEBONO REPORT 2017
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Part 3 サステナブル経営Ai-Museum(ブレーキ博物館)は、創業75周年を記念して2004年に設立されました。800m2の館内には、自動車用をはじめ二輪車用、鉄道車両用など300点以上ものブレーキを展示しています。歴史的にも貴重な製品や資料を通じて、akebonoのブレーキ専業メーカーとしての歩みをご覧いただけます。 Ai-Museum地域社会の皆様とともに将来を担う学生を支援する「就職進学制度」akebonoでは、働きながら短期大学の保育課第二部(夜間課程)や栄養専門学校に通い、3年間で幼稚園教諭二種免許状、保育士資格や栄養士資格を取得できる就職進学制度を1965年から実施しています。本制度を利用する学生をakebonoでは「保専生」と呼んでいます。就職進学制度は、現在は福島製造でのみ実施されています。保専生は寮で共同生活を送りながら交代勤務に就き、学業と仕事とを両立させています。給与から学費を支払うことにより、自分の力で学校を卒業し、資格を取得することができます。資格取得後はakebono以外の企業や幼稚園、保育所などに就職します。現在この制度を利用した卒業生は3,000人を超え、親子2代で利用した方もいます。akebonoは、保専生を中心とした地域住民とのつながりを大切にするとともに、若者の夢の実現を支援していきます。会社・工場見学の受け入れ2016年度は、社会科見学の一環として埼玉県の小学校4校、249名以上のAi‐City(本社)見学を受け入れました。会社説明、Ai-Museum(ブレーキ博物館)やブレーキ技術教育巡回車両の見学、モノづくりセンターでの体験を通してakebonoとその製品への理解を深めてもらうとともに、安全意識の向上に努めています。今後も国内だけでなく、海外を含めた地元企業や地域の方々と一緒に学び、成長していくことができるような取り組みを継続して進めていきます。安全・安心の提供労働安全衛生マネジメント労働安全衛生においては、中央安全環境委員会を中心とする管理体制により、社員の安全と健康を確保し、事業活動におけるリスクの把握と低減、災害・事故などの未然防止を徹底しています。特に、社員の安全を守ることを最重要課題と考え、すべての社員を対象に事前安全教育の受講を義務づける規定を設けています。また、安全に関する重要事項をまとめた冊子を全社員に配布するとともに、安全を基礎から学ぶ機会を定期的に設け、意識の向上を図っています。アスベスト問題への取り組み1970年代、akebonoは日本の企業の中でもいち早くノンアスベスト製品の開発を始めました。他社に先駆け、1992年には乗用車OEM(新車組付け)用の全製品を、1994年には商用車OEM用の全製品をノンアスベスト製品に切り替え、2000年以降は補修部品においてもアスベスト製品の生産を全面的に中止しています。アスベストに関する健康相談を受け付けるとともに、周辺住民の皆様や、退職者とそのご家族を対象に、当社負担での健康診断を実施し、累計受信者数は2017年3月末時点で625名となりました。この取り組みは今後も継続していきます。なお、アスベストによる健康被害に対する損害賠償を求めて2012年11月28日付で元社員およびご遺族により提訴された訴訟につきましては、2015年12月25日に和解が成立しました。 健康診断受診者数内訳 (2005年8月~2017年3月末現在)( )内は前年度からの増加数退職者退職者ご家族周辺住民合計石綿肺所見あり41名0名0名41名塵肺所見あり16名0名0名16名所見なし417名37名114名568名(+5名)(+1名)(+6名)合計474名37名114名625名(+5名)(+1名)(+6名) AKEBONO REPORT 2017 36Part 3 サステナブル経営

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