AKEBONO REPORT 2018
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中長期成長モデル将来を担う学生を支援する「就職進学制度」akebonoでは、働きながら短期大学の保育科第二部(夜間課程)に通い、3年間で幼稚園教諭二種免許状、保育士資格を取得できる就職進学制度を1965年から実施しています。本制度を利用する学生をakebonoでは「保専生」と呼んでいます。就職進学制度は、現在は福島製造でのみ実施されています。保専生は寮で共同生活を送りながら交替勤務に就き、学業と仕事を両立させています。給与から学費を支払うことにより、自分の力で学校を卒業し、資格を取得することができます。資格取得後はakebono以外の企業や幼稚園、保育所などに就職します。50年以上にわたって継続されているこの就職進学制度を利用した卒業生は3,000人を超え、親子2代で制度を利用した方もいます。akebonoは、若者の夢の実現を支援することを通して、地域社会に貢献しています。障がい者の雇用akebonoグループの特例子会社・あけぼの123では、「社員を人として育てる」という理念のもと、障がい者が仕事を通じて成長できる職場づくりに取り組んでいます。2016年4月には、障がい者の雇用やその能力を活かした職場づくりに積極的に取り組んでいることが評価され、4期連続(10年目)で埼玉県障害者雇用優良事業所の認定を受けています。なお、akebonoの障がい者雇用率は2017年度末現在で法定雇用率の2%を超え、2.42%となっています。桃苑寮が「第34回福島県建築文化賞」特別部門賞を受賞Ai-Museum福島製造敷地内には保専生を支援するための桃苑寮(とうえんりょう)と呼ばれる寮があります。1971年に建設された桃苑寮の建屋を、老朽化のため、2016年に新築しました。新しい建屋には、学業と仕事の両立がしやすいよう、さまざまな工夫が施されています。この桃苑寮は2018年1月に、福島県が主催する「第34回福島県建築文化賞」特別部門賞を受賞しました。間仕切りを閉じると講義室になるホールや吹き抜け階段ホールを中心に、明るく一体感のある寮生活空間が生み出されている点が評価されました。Ai-Museum(ブレーキ博物館)は、創業75周年を記念して2004年に設立されました。800m2の館内には、自動車用をはじめ二輪車用、鉄道車両用など300点以上ものブレーキを展示しています。歴史的にも貴重な製品や資料を通じて、akebonoのブレーキ専業メーカーとしての歩みをご覧いただけます。桃苑寮 外観桃苑寮 内観開館日:毎週水曜日 14:00-16:00(%)akebonoの障がい者雇用率推移543210(年度)200620042005200720082009201020112012201320142015201620171.642.33 2.312.882.943.173.403.373.473.753.884.033.914.404.501.721.922.00 2.022.031.982.052.202.282.322.322.482.42 曙ブレーキ工業とあけぼの123  akebono2003年9月あけぼの123設立法定雇用率2.0%曙ブレーキ工業とあけぼの1234.50%akebono2.42%ステークホルダーとのつながり強化–2地域社会の皆様とともにAKEBONO REPORT 2018 28

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