AKEBONO REPORT 2018
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中長期成長モデル S ステークホルダーとのつながり強化会社・工場見学の受け入れ2017年度は、社会科見学の一環として埼玉県の小学校3校、280名以上のAi-City(本社)見学を受け入れました。会社説明、Ai-Museum(ブレーキ博物館)やブレーキ技術教育巡回車両の見学、モノづくりセンターでの体験を通してakebonoとその製品への理解を深めてもらうとともに、安全意識の向上に努めています。今後も国内だけでなく、海外を含めた企業や地域の方々と一緒に学び、成長していくことができるような取り組みを継続して進めていきます。ブレーキ技術教育巡回車両補修用ブレーキ製品を取り扱う補修品BUでは、全国のディーラーや整備工場などに、ディスクブレーキやドラムブレーキなどの仕組みを目で見て触って理解できるよう工夫した「ブレーキ技術教育巡回車両」による講習会を毎年200回以上実施しています。ブレーキに関する整備ポイントや市場で起きている事象について、実際の車両から回収したサンプルや映像などを使って解説し、ブレーキに関する知識や技能を深めていただくとともに、講習会でいただいた情報・ご意見を製品開発にフィードバックしています。すべてのお客様の安全で快適な運転を実現するために、整備現場でのブレーキ整備技術の啓発に努めています。そのほかにも、社員研修や、家族参観日、小学生の社会科見学、地域のイベントなどに役立てています。労働安全衛生マネジメントグローバルな安全衛生マネジメント力向上のため、グローバルの全生産拠点参加によるグローバル・セーフティ・ワークショップを定期的に開催しています。日本では中央安全環境委員会を中心とする管理体制により、社員の安全と健康を確保し、事業活動におけるリスクの把握と低減、災害・事故などの未然防止を徹底しています。特に、社員の安全を守ることを最重要課題と考え、すべての社員を対象に事前安全教育の受講を義務付ける規定を設けています。また、安全に関する重要事項をまとめた冊子を全社員に配布するとともに、安全を基礎から学ぶ機会を定期的に設け、意識の向上を図っています。アスベスト問題への取り組み1970年代、akebonoは日本の企業の中でもいち早くノンアスベスト製品の開発を始めました。他社に先駆け、1992年には乗用車OEM(新車組付)用の全製品を、1994年には商用車OEM用の全製品をノンアスベスト製品に切り替え、2000年以降は補修部品においてもアスベスト製品の生産を全面的に中止しています。アスベストに関する健康相談を受け付けるとともに、周辺住民の皆様や、退職者とそのご家族を対象に、当社負担での健康診断を実施し、累計受診者数は2018年3月末時点で629名となりました。この取り組みは今後も継続していきます。なお、アスベストによる健康被害に対する損害賠償を求めて2012年11月28日付で元社員およびご遺族により提訴された訴訟につきましては、2015年12月25日に和解が成立しました。小学生のAi-City見学の様子ブレーキ技術教育巡回車両による講習会健康診断受診者数内訳 (2005年8月~2018年3月末現在)( )内は前年度からの増加数退職者退職者ご家族周辺住民合 計石綿肺所見あり41名0名0名41名塵肺所見あり16名0名0名16名所見なし419名37名116名572名(+2名)(+2名)(+4名)受診者合計476名37名116名629名(+2名)(+2名)(+4名)ステークホルダーとのつながり強化–3安全・安心の提供29 AKEBONO REPORT 2018

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