AKEBONO REPORT 2018
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中長期成長モデルコーポレートブランド経営とCSRの位置づけakebonoは「曙の理念」と「akebono 21世紀宣言」に基づき、2005年からコーポレートブランド経営を導入しています。akebonoのコーポレートブランド経営は、事業を通じて接する重要なステークホルダーを、お客様、株主様、社員という3つの視点で捉え、そのバランスを取りながら企業価値を向上させていくという考えに基づいています。2005年10月には「目指す企業像」を表した「ブランドステートメント」を制定し、コーポレートブランド活動を本格的にスタートしました。この活動は「曙の理念」を実現し、社会から選ばれ続ける存在となることを狙いに、自社ブランドへの誇りに支えられた社員の自発的行動によってakebonoの強みを伸ばしていくものです。akebonoでは、企業の社会的責任(CSR)は、企業の存続条件そのもので、確実に果たしていかなければならない要件であるという考えのもと、個々の活動に取り組んでいます。社会から求められる基本的なCSR活動を経営の「基盤整備」として位置付け、これらの活動とともに、社会価値と企業価値をより一層高める戦略的CSR活動を含めた一連の取り組みをブランディングと定義しています。akebonoは今後も、「理念の実現・実践を目指し、安全と安心を社会に提供し続け、強みを伸ばす」ことを念頭に持続的成長を目指していきます。コーポレートブランド意識調査コーポレートブランド経営を効率的に実践するため、akebonoでは独自の「コーポレートブランド意識調査」を実施しています。この調査は、ブランディング推進活動を進めていく上で、PDCAをしっかりと回していくために必要不可欠な取り組みとして、2005年のコーポレートブランド経営導入時から毎年行っています。調査対象は、国内外の全社員だけでなく、各分野のお客様やお取引先様など広範囲にわたります。2017年度も日本・北米・欧州・アジアのすべての拠点で調査を実施しました(回答者数:合計6,356名)。2017年度の調査では、調査票の設問を大幅に刷新し、akebonoが有する強みや課題などの現状を浮き彫りにできるよう、より簡潔で具体的な設問としています。年々の低下が懸念されていた自社の技術力に関する社員の印象は、今回上昇傾向に転じており、2017年9月に開催した「ブランディング活動2017 akebono技術祭」など各種活動の効果を確認することができました。2018年度には各製造所での巡業開催を計画することで、間接系の社員のみならず、直接系の社員も自社の技術に触れる機会を積極的につくっていく計画です。2018年度は、BU(ビジネスユニット)制の本格的な運用が始まるため、組織や人員の変更に伴うakebonoの内外からの印象について、今後も継続的に調査を実施し、結果に応じた施策を地道に実施していくことで、社員の意識の高まりをすべての業務品質の向上につなげていきます。社会ニーズの発掘と課題解決への挑戦より安全で安心な社会の構築に貢献するために、akebonoはさまざまな視点から事業を通じ社会ニーズの発掘と課題解決に取り組んでいます。特に、人と環境に優しい製品などの次世代技術開発に注力するとともに、街づくりや人々の生活を支えるインフラ&モビリティ事業の推進などによって企業価値を高めていきます。akebonoにおけるブランディングとCSRの関係概念図「曙の理念」の持続的な実現凄い会社/良い会社好きな会社/選びたい会社企業の社会的責任を果たすブランディング戦略的CSR基本的CSRリスクマネジメントコンプライアンス情報開示社会貢献環境人権・労働安全・品質達成度基本分野卓越分野(圧倒的な存在感をもつ強いブランド確立)(社会で持続的に活動する資格のある会社)CSR方針理念の実現・実践を目指して、安全と安心を社会に提供し続ける「製品・サービスの質が良い」「技術力がある」ステークホルダーとのつながり強化–4企業価値向上への取り組みAKEBONO REPORT 2018 30

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