AKEBONO REPORT 2018
42/50

経営状況 中期経営計画の進捗状況3 ハイパフォーマンスブレーキビジネスの拡大と欧州事業の新築健全な財務体質への回復『aNF30-2016』は、3つの基本方針「北米事業の立て直し」、「製品別事業部制への移行によるグローバルネットワークの確立」、「ハイパフォーマンスブレーキビジネスの拡大と欧州事業の新築」を確実に実行し、健全な財務体質への回復を果たしていく計画です。『aNF30-2016』の2年目である2017年度は、計画に沿った進捗となり、設備投資額は116億円と目標額を達成しました。12%を目標としている国内事業の販管費率は、前年度の14.0%に対し2017年度は14.4%となりました。また、開発費の実績は、103億円となりました。従来、適用開発を中心としていた開発費は、先行開発を中心とする分配にシフトし、年間100億円にすることを目標としています。『aNF30-2016』の最終年度である2018年度は引き続き、中期経営計画の各目標の達成に向け、さらにスピードを上げて各施策に取り組んでまいります。基本方針akebonoの強み開発方針差別化、軽量高性能、デザイン性、高品質への徹底したこだわり● F1用ブレーキ供給で培った高性能ブレーキ技術、高性能摩擦材技術、高いNVH対応技術(快適性)をベースに、最先端の生産技術を融合し、高性能、高品質を両立拡販方針欧州、特にドイツプレミアムカーメーカーグループ向けで培った技術をベースにハイパフォーマンス製品を開発し他社拡販を狙う● 高性能6ポットブレーキキャリパーを量産中● 世界初の量産10ポットブレーキキャリパーを開発・供給中● 技術先進性をアピール2016年度実績2017年度実績施策1投資の抑制総額を年間150億円以下へ設備投資額149億円116億円施策2SG&A※の削減国内事業の販管費率を12%へ国内事業の販管費率14.0%14.4%施策3開発費の適正化適用開発中心から先行開発中心へ開発費100億円に研究開発費108億円103億円※ SG&A:販売費及び一般管理費6ポットブレーキキャリパー10ポットブレーキキャリパーハイパフォーマンスブレーキ(高性能量販車用ブレーキ)ビジネスについては、計画通りに進行しています。2016年にスロバキア工場で本格的に生産が始まり、2017年には米国のコロンビア工場からのハイパフォーマンスブレーキ製品の生産移管が概ね完了しました。今後、ハイパフォーマンスブレーキビジネスは、欧州に加え北米や日本も含めたグローバル展開に着手する予定です。41 AKEBONO REPORT 2018

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る