AKEBONO REPORT 2018
45/50

タイの鋳造工場A&M連結キャッシュ・フローの状況当期末の現金及び現金同等物は、前期末比29億円減少の127億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いたフリー・キャッシュ・フローは83億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フロー主な要因は、法人税等の支払額が28億円あった一方で、税金等調整前当期純利益42億円や減価償却費124億円、運転資本の増減額+29億円などにより、資金が増加したことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フロー主な要因は、日米欧を中心とした設備投資により有形固定資産の取得による支出が114億円となり、資金が減少したことによるものです。財務活動によるキャッシュ・フロー主な要因は、長期借入れによる収入192億円やセール・アンド・リースバックによる収入21億円があった一方で、短期借入金の純減額34億円や長期借入金の返済による支出253億円および非支配株主への配当金の支払額31億円などにより、資金が減少したことによるものです。経営状況2013201420152016201720132014201520162017(年度)(年度)326420474442430売上高(億円)営業利益(億円)600400200060402004924945152382018予想2018予想362単位:億円2017年度キャッシュ・フロー156127+194+1△111△1132017/3/31現金及び現金同等物2018/3/31現金及び現金同等物営業キャッシュ・フロー投資キャッシュ・フロー財務キャッシュ・フロー換算差額2017年度の振り返り中国では、SUV用製品の高い需要に加え、新規モデルの受注獲得により、売上高は225億円(前期比12.5%増)となりました。営業利益は、労務費の上昇に加え、減価償却費や環境規制対応コストの増加がありましたが、利益率の高い摩擦材製品の受注が好調であったこと、合理化が順調に達成できたことなどにより26億円(前期比2.8%増)と増収増益となりました。タイでは、国内向けおよび輸出向け小型車用製品の受注拡大と、補修用摩擦材製品の受注の好調により売上高は79億円(前期比19.0%増)となりました。利益については、労務費の上昇や昨年度に操業を開始した鋳造工場の立ち上げに関わる費用増がありましたが、売上増の効果により営業利益は5億円(前期比14.4%増)と増収増益となりました。インドネシアにおいては、新型MPV(多目的乗用車)用製品の需要好調に加え、欧州向けグローバルプラットフォーム(全世界での車台共通化)車用製品の輸出や、自動二輪車用製品の受注の大幅拡大などにより、売上高は188億円(前期比14.9%増)となりました。利益については、労務費増の影響はあるものの、昨年度に発生した新規ビジネスの立ち上げにともなう一時費用がなくなったことや、合理化効果や受注拡大の影響で営業利益は20億円(前期比41.4%増)と大幅な増益となりました。2018年度の見通し売上高は494億円(前期比0.4%増)を見込んでいます。労務費の上昇や、投資にともなう償却費負担増などの減益要因はあるものの、売上増の影響や合理化効果で営業利益は前期並みの見通しです。地域別事業概況アジアAKEBONO REPORT 2018 44

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る