AKEBONO REPORT 2012
11/76

BCP課題の洗い出し 東日本大震災で確認された課題に対し、akebonoでは8つの経営課題にまとめ、取り組みを進めています。今後はこれらの経営課題への対応を軸に、新たな事業継続計画(BCP)を策定していきます。ボランティア参加者の声労働組合:ボランティア派遣厳しい現実を目の当たりに、助け合い支え合いの心で復旧復興していかなければと思いました。現地では、マスコミからの情報だけではわからなかったことを知ることができました。実体験でいろいろなことが見えてきました。またぜひボランティアに行きたいと思います。被災者の方から感謝の言葉いただいたことが1番心に響きました。ボランティア参加にあたり、会社や組合のご理解ご協力いただき感謝申し上げます。福島製造㈱生産管理課萩原 善徳品質保証部品質保証課黒肥地 剛適用開発部摩擦材適用開発課栗田 吉則岩槻製造㈱管理部生産管理1課新井 健之アロックス㈱運輸統括課中村 恭士●自家発電の導入 2011年8月にAi-Cityと山形製造㈱で自家発電設備を設置しました。Ai-Cityは天然ガス、山形製造㈱は重油により、それぞれ5,750kWを発電します。これらの合計発電量は2010年度の国内ピーク電力総合計の40%程度に相当します。●サプライチェーンの維持 akebonoは、北米最大手のフォークリフトメーカーNACCO社から「Above andBeyond Award」を受賞しました。震災からの早期復旧と迅速なリスク回避対応の功績を認められたものです。また、日産自動車㈱から震災後、生産活動に著しく貢献したサプライヤーとして、感謝状が贈られました。●被災の記録 福島製造㈱では、被災状況をまとめたDVDを作成しました。テストコースのプルービング・グラウンド(福島県いわき市)の被害状況を再現したジオラマを社内に展示しています。震災経営課題経営課題内容危機管理体制の見直し・危機管理プロジェクト体制見直し(リスク状況/今回の対応をベースにした災害マニュアルの見直し)*条件:想定外事象の想定(放射能、地震以外の災害、海外への展開)・危機管理の責任者、体制と個々の役割の明確化階層別責任と役割の明確化・経営層の役割の明確化 ・スピードと部署連携・階層別役割 ・後方支援体制(管理支援系)従業員・勤務状況の見える化・従業員の見える化(出欠勤、出張):各個人の状況把握 ・常に最新情報をアップデートする仕組みと共有方法情報迅速化・お客様情報だけでなく社内外情報を収集し、中長期での受注動向を方向づけする・外部ソース(経済産業省/日本自動車部品工業会ほか)の情報収集・情報統制と共有化 *拠点とは機能別に責任者を決め情報のやりとり調達政策・部品/材料調達の一極集中の見直しおよび現地調達化の加速・エネルギー(調達、使用削減、インフラ:自家発電等整備)・製品の互換性(国内、海外)向上生産体制再構築・グローバル生産体制の再構築(拠点/製品の一極集中回避) ・全生産拠点を統括する管理機能構築・ジャストインタイムの徹底(現状確認と能力に応じた在庫)ファシリティ見直し・強化・全拠点耐震診断と対策 ・有事も見据えたファシリティ検討(避難所、宿泊所)・対策本部のバックアップ(建物以外)喫緊災害対策・緊急時通信網見直し(衛星電話、他通信手段:質と量)、情報入手ツールの見直し・緊急連絡網整備(全社員):安否確認方法と通達方法の徹底・特別勤務体制(自宅待機/交通手段:臨時社バス/宿泊場所)・本店の災害マニュアル作成(地域特有事象に対する対応)NACCO社ロスバーグ副社長が山陽製造㈱を訪問(2011年10月27日)「東日本大震災からの復旧・復興の記録」DVD日産自動車㈱からの感謝状 日本労働組合総連合会では、2011年3月31日から福島・宮城・岩手で継続的にボランティア活動を行っています。akebonoからも5名がボランティアに参加し、被災地で漂流物の清掃などを行いました。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です