AKEBONO REPORT 2012
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メキシコ■拡大するメキシコ市場へ akebonoでは、メキシコにある自動車メーカーへの供給を、北米製造拠点と日本国内拠点から輸出しています。これを現地生産することで物流コストを見直し、効率化することがメキシコ進出の狙いです。生産開始は2013年6月を予定しています。当初はドラムブレーキの組立から開始し、将来はディスクブレーキの製造も手掛ける計画です。そのために、まず生産技術の「共通化・標準化」を進めます。工場を置くグアナファト州には州が運営する職業訓練所が28カ所あり、企業の希望する研修メニューが組めるため、現地社員の研修・採用に活用する予定です。 2008年のリーマンショック以降、自動車メーカーが生産拠点を次々にメキシコにシフトしています。今後10年間の自動車産業の年平均成長率は約5%と予測されており、流れを逃さず「地産・地消」型の生産体制でメキシコでの成長をめざします。■地域コミュニティとの協働で発展 メキシコ国内のほぼ中心に位置するグアナファト州は、半径500km内に国内のほぼ9割を超える完成車工場が集中しています。この地域は比較的治安が良いのですが、米国への製品輸送時のセキュリティ確保が課題です。現地のサプライヤーを選定する際は価格だけでなく、児童労働などの人権侵害がないよう管理を徹底します。 初年度の雇用人数は約50名。現地採用は47~48名で、日本からの常駐スタッフは3名程度を予定しています。人事総務のマネージャーは事業の要であり、事業開始時からローカルスタッフにポジションを委ね、現地化を進める予定です。 グアナファト州サンタフェⅡ工業団地は、州政府と地元企業の第三セクター方式で開発され、環境と美観の保全に厳しい規制が設けられています。この規制を遵守し魅力ある街づくりに貢献することで、地域とともに発展を図ります。Akebono Brake Mexico S.A. de C.V. の概要名称:Akebono Brake Mexico S.A. de C.V.所在地: Calle Plaza de la Paz 100 Int 210, ColoniaPuerto Interior, C.P. 36275, Silao,Guanajuato, Mexico代表者:山中啓司事業内容:自動車用ブレーキの製造およびセールス資本金:4億円(段階的に増資予定)設立:2012年4月13日出資比率:曙ブレーキグループ 100%新工場の概要(予定)敷地面積:約110千平方メートル生産開始:2013年6月売上高:約45億円(2015年度)*2012年度(予想)は2012年5月8日公表の2012年度地域別業績予想に基づきます(p.47をご参照ください)。お客様と地域社会とともに、新しい市場に取り組みますグローバルトピックス売上高営業利益3581,070963 995△114△540(億円)(億円)’10 ’11 ’12( 予想)*’09’10 ’11 ’12( 予想)*’0902004006008001,0001,200△60△40△20010358△11( 億円)( 億円)’09 ’09 02004006008001,0001,200△60△40△20010(年度)(年度)akebono北米ネットワークAkebono Brake Corporation北米統括、セールス、マーケティングAkebono Brake Mexico S.A. de C.V.自動車用ブレーキの製造およびセールスAkebono Brake, Clarksville Plantディスクローター、ドラムブレーキ、コーナーモジュールなどの製造Akebono Brake, Columbia Plantディスクブレーキ、コーナーモジュール、鋳物などの製造Akebono Engineering CenterエンジニアリングセンターAkebono Brake, Glasgow Plantディスクブレーキ、パッドなどの製造Akebono Brake, Elizabethtown Plantディスクブレーキ、ドラムブレーキ、パッドなどの製造

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