AKEBONO REPORT 2012
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CSRの確実な推進で、「曙の理念」の実現をめざしますコーポレートブランド経営を進め、社会に貢献し続けていくakebonoは、「曙の理念」を実現し続けることが社会への貢献そのものであること、それを実現するための行動規範が「akebono21世紀宣言」であることを社員一人ひとり全員で共有し続ける活動をグローバルレベルで進めています。そして、2005年から導入したコーポレートブランド経営の中で、これら長期的な展望を時代の変化に則した形でより効果的に展開していくため、2005年10月には「曙の理念」を受けて中期的にめざす企業像を表した「ブランドステートメント」を制定し、2008年には高めたい企業イメージを「製品・サービスの質が良い」「技術力がある」と定め、コーポレートブランディング推進活動を展開しています。akebonoのコーポレートブランド経営は、事業を通じて接するさまざまなステークホルダーの中で、お客様、株主様、社員を重要なステークホルダーと位置づけ、そのバランスを取りながら企業価値を向上させ続けていくという考えに基づいています。この活動は「曙の理念」を実現し続けていくため、社員の自社ブランドに対する高い誇りを持つことで沸き立つ会社を創り、個性を磨き、魅力を高めていくことを狙いとした活動で、日々の業務や日常的な活動の中で、一人ひとりが自分とコーポレートブランドとの結びつきを感じ、それらを高めていくことを狙いとしたさまざまな取り組みを実践しています。CSRの確実な推進がコーポレートブランド価値を押し上げていくakebonoではコーポレートブランド経営を進めていく上で、企業の社会的責任(CSR)は企業としての存続条件と定義して取り組んでいます。「曙の理念」、そして「ブランドステートメント」に基づき、『安全・安心』を社会に提供していくために、CSRで求められる要件が「当たり前」に達成できる体制づくりをめざしています。また、CSRを推進することによって「製品を通して安全・安心を社会に提供するだけでなく、企業活動のさまざまな場面においても社会に貢献している」ということを社員が実感することを期待しています。そして、社員の自社に対する信頼が高まることで単にブレーキという製品を提供しているのではなく、「社会に安全・安心を提供している」という誇りにつながると考えています。このように、CSRを確実に推進していくことがakebonoのコーポレートブランドの魅力を高め、価値を高めることにつながると考えています。コーポレートブランド意識調査とブランドレポートコーポレートブランド経営を効率的に実践するため、akebonoでは2005年のコーポレートブランド経営導入時から、毎年社内外に対して、「コーポレートブランド意識調査」を独自に実施しています。この調査は、コーポレートブランディング推進活動を進めていく上で、PDCA*をしっかりと回していくために必要不可欠な取り組みとして位置づけています。調査対象は、国内全社員、海外駐在員だけに留まらず、各分野のお客様やお取引先様などにわたります。akebonoに関係するさまざまな方々からの評価をしっかりと受け止め、満足度向上に向けた活動につなげるべく、その評価結果およびいただいたご意見などをグローバルで社員に共有し、次年度の活動に活かし、ブランドの価値向上につなげていきます。コーポレートブランド(CB)経営とCSR*PDCA: 企業が行う活動をPlan(計画)、Do(具体的行動)、Check(測定・評価)、Action(改善)の観点で管理する手法CSR社内推進状況akebonoは、社団法人日本自動車部品工業会(JAPIA)発行の「CSRガイドブック(2010年4月改訂版)」に基づき、akebonoのCSR活動を全社的に体系化、見える化することにより、取り組みを確実なものとするために、CSR推進状況一覧表を作成しています。この一覧表を作成する過程において、ISO26000に基づく自己点検も交え、社内の委員会、プロジェクト、個々の業務の中で現状を把握し、グローバルレベルで課題を明確にすることで、優先取り組み項目を洗い出して改善につなげていきます。CBスコアakebonoにおけるCBとCSRの関係概念図活動のベクトル

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