AKEBONO REPORT 2012
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適切な情報を提供し、健康を自ら守る環境づくり健康管理の基本仕事や生活に対する悩みやストレスを抱える社員が年々増加している中、従前の傷病対策だけでなく、メンタルヘルス対策が企業の課題となっています。そのため、akebonoでは「労働衛生管理体制および職場での社員の健康管理の充実」を図るために健康管理規定を制定し運用しています。akebonoでは、社員の健康に対する基本的な考えを、1. 健康は本人が自分でつくるものであるが、会社はその活動を支援・応援する。2. 社員の心身の状態を改善することで、生産性の向上につなげる。3. リスク管理(会社の健康配慮義務)、法令遵守。として、組織・制度の充実を図っています。さらに研修によるメンタル不全者を出さない環境づくり、健康診断の完全実施と過重労働者に対する産業医の面談義務化による早期発見・早期治療、リハビリ・再発予防による職場復帰支援と、段階別の予防・対策を行っています。社員が気軽に相談できる環境の整備と社員の健康面の管理を組織的かつ自主的に行えるよう今後も積極的に取り組んでいきます。メンタルヘルスへの取り組みakebonoのこれまでの取り組みとして2003年7月の「職場のメンタルヘルス」の任意参加による研修会にはじまり、翌2004年「メンタルケアマネジメント研修・基礎編」からは、“幹050100150200050100150200Ai-City(本社)の医務室面談数136188109 106179131148( 件)050100150200Ai-City(本社)の医務室面談数’05 ’06 ’07 (年度)136188109 106179131’09 ’10 ’11148’08’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 (年度)( 件)010002000300001,0002,0003,000「健康あけぼの21」参加者数1,735 1,774 1,899 1,9761,6291,893( 人) 2,94301,0002,0003,000「健康あけぼの21」参加者数1,735 1,7741,899 1,9761,6291,893( 人) 2,943’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 (年度)’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 (年度)社員とともに部職必須(部下あり)”として取り組み、国内全拠点でのメンタルヘルス研修会を実施しました。また、現在のメンタルヘルス・ケア体制(臨床心理士選任配置や職場メンタル診断と結果のフィードバック実施)を継続して展開しています。昨年度の臨床心理士による相談件数は、前年比+30件の相談件数197件となりました。これは、社員一人ひとりのメンタルヘルスに対する関心が高まったことにより、疾患予備軍の方があまり我慢せずに早めに相談するようになったこと、上司が部下の不調について相談に伺ったことも増加要因の一つとなっています。しかし、企業リスク・産業保健の視点に立ち、臨床心理士の相談内容・メンタル職場診断内容の精査、現状諸施策内容の今後の方向性と検証深掘りが必要であり、本質を突いた取り組みにして行くことが今後の課題です。そのために2012年度は「メンタルヘルスの本質追求とケア施策検討会議」を開催し、人事、労組、健保の三者共同体制で社員のメンタルヘルス対策に取り組みます。■「健康あけぼの21」健康支援プログラム「健康あけぼの21」(目標設定型健康づくり運動)では、2005年から社員と家族の健康をサポートし、楽しみながらできる健康づくりプログラムの継続拡大をめざしています。この制度は健康づくりへの意欲・努力・成果に対して「へるすあっぷポイント」を付与し、年間合計ポイントで健康グッズや契約保養施設利用・スポーツ施設利用などの特典が得られる仕組みで、2011年度の参加者は1,629名でした。「放射線」健康講話を開催福島製造㈱では、2011年6月9日と15日に「放射線」をテーマに健康講話を開催しました。福島製造㈱産業医の柳沼良夫先生をお迎えし、不安ばかりが先走らないよう正しい知識を身につけるためのお話を伺いました。①原子力発電所とはどういうものか、②放射線の種類、③放射線の種類と透過力、④原子力発電の仕組み、⑤被爆の様式、⑥放射線障害などについて、図や数値を用いてわかりやすく説明され、理解を深めました。参加者より「洗濯物は外に干してもいいのか?」「子どもたちを外で遊ばせて大丈夫か?」「防護服の役割は何か?」などの質問があり、社員からの身近な問題に答えることで不安の解消に努めました。社員の健康増進活動TOPICS禁煙推進akebonoでは全社で禁煙に取り組んでいます。山形製造㈱では、2010年春よりグループ型の禁煙チャレンジャーを募集し、グループで励まし合いながら禁煙に取り組みました。1年間の達成率は60%となり、禁煙に成功した参加者は、卒煙式として賞状を受け取りました。またACWでは、2012年3月14日にスモーカーライザー検査を実施しました。喫煙者、受動喫煙者、健康に気をつけている方など約60名が参加し、一酸化炭素の体内含有量を測定しました。

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