AKEBONO REPORT 2012
39/76

開発・設計段階での取り組みコンマ数パーセントの軽量化追求akebonoは2007年よりF1「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチーム」のオフィシャルサプライヤーとして、ブレーキシステムを供給しています。マクラーレンの妥協のない厳しい要求に応えるため、コンマ数パーセントを追求する徹底した軽量化と高剛性、優れた冷却性能に加え常に高い信頼性と安定した性能を、非常に高度な次元で実現し、構造、材料、表面処理などをakebono独自の技術で開発してきました。F1などのレースを通じたブレーキ技術開発で得たノウハウをakebonoは量産製品の研究・開発に反映しています。レースを通じて得られたグラム単位の軽量化を追求する技術は、燃費の向上による自動車の省エネを促進することにつながります。また、耐久レース用摩擦材の開発から得られる高負荷、耐摩耗性向上技術は製品の長寿命化や省資源にも寄与します。これらの技術展開により環境性能の向上に貢献します。資料編経済性報告環境報告社会性報告特集高性能車用ブレーキ開発担当チーム(左から大石 和彦、大下 貴司、関 大介、野際 順一)akebonoのブレーキキャリパーとブレーキパッドが国際自動車連盟(FIA)GTシリーズのレース専用カー「McLaren MP4-12C GT3」に採用されました。開発したマクラーレン(英国)はF1チームとしての歴史の長さと成績はF1の中でもトップクラスであり、F1マシンのノウハウを活かしたスーパーカーが、このMP4-12C GT3です。MP4-12C GT3は、市販されているスポーツカーをベースに各自動車メーカーがレースに出場できるように改造したマシンで競うGT3「McLaren MP4-12C GT3」に採用TOPICSMcLaren MP4-12C GT3 フロントキャリパー:6ピストンモノブロックキャリパーリアキャリパー:4ピストンモノブロックキャリパーレースに出場します。ヨーロッパでは人気急上昇中のレースで、FIAGT3ヨーロッパ選手権では、6カ国を転戦し観客動員数10万人以上*、ヨーロッパを中心に全世界にテレビ中継されています。MP4-12C GT3は欧州のプライベートチームに20台供給され、15年ぶりに2012年からGT3シリーズへ参戦します。*2011 FIA GT3 Season Review調べMP4-12C GT3プレスカンファレンスでマクラーレン代表マーティン・ウィットマーシュ氏(右)と会談する当社取締役専務執行役員 工藤 高(2011年5月4日)モータースポーツ-徹底した軽量化の追求-

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です