AKEBONO REPORT 2012
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21億円(前期比78.5%減)となりました。また、北米での減損損失の計上(注1)、日本での税制改正に伴う繰延税金資産の取崩影響、北米で繰延税金資産を一部計上できないこと(注2)等により、当期純損失は32億円(前期は当期純利益53億円)となりました。セグメント別業績(売上高および営業利益)●日本震災後の完成車メーカーの生産低迷およびタイでの洪水影響による減産があった一方で、想定以上に生産が早期に復旧し、年度後半にかけて受注が回復したため売上高は962億円(前期比3.2%増)となりましたが、利益面では、原材料費の高騰、人件費の増加、グローバル体制構築費用(グローバルロジスティック改革費用、新興国市場対策に関する調査費用、グローバル人財の補強およびグローバル人財システムの導入に係る費用)、自家発電費用などの震災および原発事故による費用増加の発生等により、営業利益は59億円(前期比16.7%減)となりました。●北米円高による為替換算の影響および日本での震災の影響による日系完成車メーカーの減産に伴う受注減少により売上高は963億円(前年同期比10.0%減)となりました。利益面では、ロバートボッシュ L.L.C.から引き継いだ不採算ビジネスの受注量の増加、および鋳物とベアリングを中心とした原材料費の高騰等による損失が「在外子会社の事業譲受に係る特定勘定」(注3)取崩益(17億円)を上回ったため営業損失は54億円(前期は営業利益4億円)となりました。なお「在外子会社の事業譲受に係る特定勘定」の取崩益の計上は、当第1四半期にて終了しました。●欧州欧米系の完成車メーカーからの新規受注獲得により売上高は50億円(前期比11.9%増)と増収になりましたが、原材料費の高騰、生産能力を上回る受注に対応するため一部の生産を日本および欧州の委託会社に移管したことに係る費用の増加等により営業損失は4億円(前期は営業損失0.3億円)となりました。●中国日本での震災の影響があった一方で、国内市場の拡大に支えられて日系完成車メーカーの受注が好調に推移したことから売上高は53億円(前期比3.2%増)となりました。利益面では人件費の増加等により営業利益は8億円(前期比2.8%減)となりました。●タイ日本での震災影響による一時的な受注減少および洪水災害の影響による操業度の大幅な低下により売上高は28億円(前年同期比13.0%減)、営業利益は2億円(前期比51.3%減)となりました。●インドネシア日系の二輪車および四輪車メーカーからの受注は引き続き堅調に推移しましたが、タイ洪水に伴う一部のお客様の減産や為替換算の影響があり売上高は140億円(前期比1.6%減)、営業利益は25億円(前期比1.5%減)となりました。(注1)クラークスビル(テネシー州)工場の資産減損テストを行い、18.4百万米ドル(14.7億円)の減損を実施。これにより2013年3月期の償却が5百万米ドル程度減額されます。(注2)北米では、過去4間赤字が継続したため、2011年度は繰延税金資産を一部計上できなくなりました。(注3)2010年度末にロバートボッシュ L.L.C.より譲受けた事業について、事業譲受け後に発生することが予想される営業損失に対して連結貸借対照表の「在外子会社の事業譲受にかかる特定勘定」として負債に計上したものです。90(億円)△200060△300030 4080120(億円)13947152114△632007 2008 2009 2010 2011(年度)2007 2008 2009 2010 2011(年度)△326621△163営業利益(左軸) 売上高営業利益率(右軸)当期純利益(左軸) 1株当たり当期純利益(右軸)営業利益/売上高営業利益率当期純利益/ 1株当たり当期純利益(%)(円)8.23.6 5.3△3.9381.8△24.2561.8517.805339.75△151.65△1000100200△5.00.05.010.0製品別売上高比率ディスクブレーキ32.8%ドラムブレーキ15.9%2011年度売上高2,096億円ディスクブレーキパッド   19.0%コーナーモジュール 14.5%鉄道車両用ブレーキ 1.7%産業機械用ブレーキ 2.8%センサー 1.1%その他 0.3%ローター3.0%その他自動車用 部品  8.9%

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