AKEBONO REPORT 2012
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リスクマネジメント体制、コンプライアンス体制、情報セキュリティ体制 問題の未然防止、早期発見と早期解決のため社内・社外に相談窓口を設け、契約社員も含めたakebonoグループの社員全員から相談を受け付けています。社外相談窓口は専門機関に委託しています。こちらでは匿名の相談も受け付け、相談内容および相談者の個人情報を守り、相談者に不利益な取り扱いは行いません。2011年度の社外相談窓口への相談件数は総数21件となりました。相談内容に対してはコンプライアンス委員会が中心となって調査を行い、解決と再発防止を図っています。 コンプライアンス委員会では社員へのヒアリングを毎年行っています。2011年度は、グループ企業を含め381名に事前にアンケートを実施し、アンケート結果を確認の上、71名に対しヒアリングを実施しました。ヒアリングの結果、ハラスメントについて一部問題があることがわかりましたので、コンプライアンス意識の向上と注意の喚起のため研修を実施しました。また、PCの社外への持ち出しに関するルールが一部で守られていないことがわかりましたので、ルールの徹底のため各職場で注意の喚起を実施しました。 さらに近時自動車部品メーカーがカルテルの嫌疑で摘発される事件が増加していることに鑑み、2011年度はカルテル対策にも力を注ぎ、国内外で研修、啓発活動等を実施しました。情報セキュリティ体制 akebonoは情報資産の適切な保護、適正な情報セキュリティ対策を講じるため、情報セキュリティ方針、情報セキュリティ規定の制定と情報セキュリティ委員会を設置し、各情報の重要性とリスクに応じた取り扱いを明確にして過失、事故、災害、犯罪などのあらゆる脅威からお客様ならびに社内のシステム・データを適切に保護しています。役員のみならず国内外のグループ企業を含む全社員に対して、教育・訓練による意識向上と諸規定の徹底で情報セキュリティの確保に取り組んでいます。違反者に対しては就業規則などに則り、厳正に対処します。関連法令やその他規範を遵守し、環境変化にも対応した管理体制の継続的改善と向上に努めます。 また、akebonoでは、国際的な事業展開の増大、IT化の浸透、雇用の流動化に伴い、情報漏洩の可能性が高まっていることに鑑み、重要情報の管理を強化すべく体制を整備し、国内外で啓発活動を行いました。リスクマネジメント体制 リスクマネジメント体制を構築する推進組織として、代表取締役社長を委員長、各リスクオーナーを構成メンバーとするリスク管理委員会を設置しています。 2011年度は人財、品質、技術、市場環境変化、海外事業、調達環境、災害、コンプライアンス、情報管理、環境対応、知的財産、ポストマージャーインテグレーション (PMI)の計12項目を全社重点リスクと定め、責任者、対応計画、達成スケジュールを策定し、リスク顕在化の可能性またはその被害を低減させるための活動を行いました。リスク低減活動の結果は年度末に重点リスク評価マップにまとめ、次年度の活動に活かしています。2012年度は2011年度から継続している人財、品質、技術、市場環境変化、海外事業、調達環境、災害、コンプライアンス、情報管理、環境対応、知的財産の11項目に、新たに欧州債務危機、超円高および電力供給不足の3項目を追加して計14項目を全社で取り組む重点リスクとして、低減活動を実施しています。マネジメント・システムコンプライアンス体制の整備 akebonoではコンプライアンスを「『法令遵守』に限らず社会のルールやマナー、企業倫理や常識など、私たちが仕事をし、生活していく上で守るべきすべてのことに従って、社会人としての良識と責任をもって行動をしていくこと」と定め、取締役専務執行役員を委員長とした「コンプライアンス委員会」を設置しています。また、役員および社員への「コンプライアンス・マニュアル」の配布、各種の教育プログラムを実施するなどしてコンプライアンスの意識向上を図っています。監査報告監査指示報告リスクマネジメント体制取 締 役 会監査役会リスク管理委員会・全社重点リスクの決定と指示・実施状況・有効性の評価リスク評価委員会・重点リスクの抽出と対策の指示・確認部門・グループ企業/部署責任者(部門長)、推進員・リスク自己点検:CSA(Control Self Assessment)の推進部署で認識するリスクへの対処全社重点リスクオーナー・対処体制の構築 ・対処策の計画と実行

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